私は健康優良児のはずだった。
結婚することになったときも、母が夫の親に「娘は健康だけが取り柄で、めったに風邪もひかないですから」と挨拶したことを私は忘れていない。
私も健康には自信があった。
しかし、年を取るにつれ甲状腺を病んだりしたこともあったが、アレルギーに関してだけはまだ自信を持っていた。
それが1年半ほど前に、唐辛子の脱穀のバイトを頼まれてやった時、初めて(あれ?これってアレルギーじゃね?)と思った。
手が真っ赤に腫れ、体中に赤いまだら模様が出てしまったのだ。かゆい。
約束の日だけはバイトに行ったが、それ以上はお断りしたのだった。
更年期を過ぎると体質も変わるものなのか…

一か月ほど前、牡蠣のオイスターソース炒めを作った。
買ってきたばかりの牡蠣。
過熱もしっかりしたつもり。
なのに、夜寝ていたら激しい腹痛で、私はこのまま死んでしまうんじゃないか、と思うほどであった。
牡蠣にあたったのか?
でも夫も母もピンピン元気。
私も翌日には復活したので気に留めなかった。

そして昨日。
朝起きたら、どうしても肩が凝っている。
よく考えると肩というよりは背中の上の方がバリバリに痛い。
そういえば10数年前。
友達のご主人が「肩が凝って仕方ないからもんでくれ」と言ってきたのでもんであげて、一時復活したけれど、その日の夕方吐いてそのまま亡くなってしまった、という事件?を思い出した。
心筋梗塞?
私も最近飲み始めたビタミンBCと降圧剤の組み合わせが悪いんじゃないか?といろいろ調べたが、急にそんなことになるようなことは書いていなかった。
温泉に行くか、ということになり、夕方夫と母と三人で近所の温泉に出かけた。
私は水風呂と温泉を交互に入るのを、気に入っている。
今日はやばいかも…と思いながらも、死んでもいいや、という気持ちもあって3回交互に入ってしまった。
すると気分スッキリ、肩の凝りもとても良くなったのであった。
あー良かった!と夕飯もその施設で食べることにして、母には生中も買ってあげた。
母が注文したのはカキフライ定食であった。
「食べきれないからあんたたちも一つづつ食べて」と言われるがまま口にした。
帰宅後、腹痛…
私はやはり牡蠣がダメな体質になっていたようだ…
あんなの一つでこんな地獄を味わうなんて…
母も夫もピンピン元気。
私一人がトイレとお友達。
自分で自分の身体がわからない~、と衰えを十二分に自覚した一日となってしまった。