先日見たドッキリが怖かった。内容はこうである。 ティーン雑誌のモデル5,6人が、あるマンションの一室でyoutube動画の作成をすることになった。 みんなでマンションに到着し、エレベーターに向かうと、頭にはニット帽、黒づくめでマスク姿のいかにも怪しい男が降りてくる。 「あービックリしたー」と驚くが、もちろん誰もたいして気にしない。 部屋に入り、テレビをつけてくつろいでいると、ニュース速報が入る。 某マンションで殺人事件が起こり、犯人は逃走中だという。 そのマンションの画像が、いま自分たちがいるマンションだと気づく彼女たち。 「ちょっとやばくない?」とざわつく中、ピンポーンとインターホンが鳴る。 テレビカメラで見ると、一人の警察官が映っている。 「すいません、このマンションで事件が起こりまして、だれか怪しい人物など見ませんでしたか?」と尋ねる警官。ここでなんと答えるかがポイントである。 もし見たと言えば、事情を聞かせてくれ、と言って警察官がやってくることになる。 見なかったと言えば、それで話は終わる。 一組目のモデルさんは、「見ませんでした」と答えていた。 彼女の考察がすごい。「あれさ、警察官じゃないよ。私たちすれ違ったじゃん。私たちのいる場所を探している犯人だよ」と言うのである。 「えー、怖い――」とみんなが恐怖にうちのめされる中。またインターホンが鳴る。 「出なくていいよー」と誰かが叫んでいたが、仕掛け人の一人のモデルが対応する。 見るとやはりさっきの警察官。 しかし、テレビカメラに写っていた警官が、急に横を向き去ってしまう。 「やばい、ここに来るんじゃない?だって誰かがオートロックを解除したら、一緒に入ってこれるんだから」 「絶対そうだよ。くるくる!」 「鍵鍵、えー、ここチェーンがないじゃん!」 とパニックになるモデルたち。そこに男が到着し外からドアをガンガンこじ開けようとする。 キャーと叫びながらみんなでドアを押さえようと集まってきたところで、中に2時間以上潜んでいた警察官の格好をした男が、壁を破って出てくる、というドッキリであった。 あり得ない話じゃない、と思えるところが妙にリアルで、私も怖くなってしまった。 話だけでも、少しスリルを味わえましたか?