今日で予定日を過ぎて6日目。 昨晩も陣痛が来なかったな…と思って、朝の洗濯をまわし始めたころ、「破水したかも~」と言って長女が起きてきた。 間違いなく破水だった。 クリニックに電話してすぐに駆け付ける。 「おかあさんはここで座って待っててくださいね」と言われ、大荷物を抱えた私はしばし座って様子をうかがう。 看護師さんがもう一人の看護師さんに何かを告げる。 「えーーー?」と驚く声。何かがやばそうだった。 先生が来て説明されたところによると、前回の検診の時には正常の位置にいた赤ちゃんがどうも回転してしまったらしい。「ここでは産めないので総合病院に紹介状を書きます」 がっくり。ここはとてもきれいなクリニックで、食事も美味しいと評判のところだ。 個室だし、長女もお祝い膳をとても楽しみにしていたのに・・・残念すぎる。 でもそんなことは言っていられない。 母子の健康が一番だ。 私は長女を乗せ、高速道路を使って総合病院へと急ぐ。 でもそこの対応もとても良くて、すぐに長女をストレッチャーに横たわらせてくれて、順調にすべてのことが進み、10時過ぎには、長女は息子を抱くことができた。 立ち合い出産に向けて心を整えていた私にとっては、あっけなさすぎる出産となってしまった。 しかし、それくらいが一番良かった。順調だったということだ。 帰り道、車のラジオで流れた速報で安倍元首相の銃撃事件を知る。 さすがにショックであった。 あまりに極端な出来事が同時にやってきて、気持ちの置き所がわからない。 世の中ではああ無情な出来事が常に起きている・・・