母は人に親切にするのが大好きである。
年齢や体型(太っている)からか、多分親切にされることも多い。
それはそれでけっこうなことだ。 私を巻き込まなければ…
先日はそのことで喧嘩した。
母は近くのフィットネスジムの午前中会員になっている。
もう17年も前からここに通っている。(2年近く前に私もここの午前中会員になった。)
膝が痛いので、週に数回水中ウォークをして、健康に留意しているのだ。
午前中のジムは、車の免許を返納したお年寄りも多く来ている。
母は誰かと仲良くなると、その人の送迎を私に頼む。
以前は歩いて通っている人の送りを、よく頼まれた。
その人は近所だったので、言われれば快く送ってあげた。
しかし今回仲良くなった人の家が、まあ遠い。
眼が不自由で障がい者手帳も持っている方だが、来るときは家族に送ってもらい、帰りはバスで帰っているようだ。
母は「今日は寒いから送ってやってくんない?」から始まって、なんやかんや理由をつけて送りを頼んでくる。
何回か送ってあげたが、そのうちとてもストレスに感じるようになった。
近くのジムに通っている意味がないではないか、と。
しかも、母が来ない時に私だけその人に会うこともよくあるのである。 きまずい…。
ある日私は意を決して「自分ができる親切だけしてあげてくれる?ストレスなんで。」と母に告げた。
「そんなに嫌かねぇ?わかったよ。」と少し険悪なムードになったが、私はスッキリしていた。
だが、その舌の根も乾かないうちに、ジムのロッカーで「たのむよー。送ってあげてよー。」と懇願してきたのだ。
頭悪いんか?と怒りがわき上がり、「やだね!」と言って帰ってきた私。(もちろん、ロッカーには他に誰もいなかったです)
そのお友達は本当にいい人で、断る私は鬼のようだが、自分の思い通りに人を動かそうとすることが相手のストレスになることを母も学ぶべきだ、と自分を正当化してやり過ごしている…。