以前、おもしろい記事を読んだことがある。
霊長類の中で人間だけが白目を持っているというのだ。
なるほど、確かに!!
狩猟時代。人間は弱かったため、いつも集団で狩りに出かけていた。
獲物に動きで悟られないように、目で合図を送り狩りを行っていたそうだ。
全部が黒目だと、どこを見ているかわからない。
あっちに行けとか、こっちに行け、とか目で合図をしていたのだろう。
獲物側からすれば、もし白目が発達していたら、自分がどこを見ているのか悟られると、襲われるすきを与えてしまう。
それで全部黒目のままなのだとか。
それぞれの立場で身体というのは都合よく発達していくものだ。
さて、表情はどうなのか?と私は疑問に思う。
喜び、悲しみ、驚き、なんで世界中の人が同じ表情をするのだろう?
それは基本的な身体の反応と関係しているらしい。
ビックリすると目を見開いて視界を広くする、とか、異臭があると鼻をすぼめて空洞を狭めるとか、基本的な表情を私たちは先天的に持っているのだとか。
生まれつき目が見えない人も、同じ表情をするというのだから驚きだ。
知能が発達するにつれ表情筋も発達し、私たちはいろいろな感情を表情で表すことができるようになった。
いろいろが発達しすぎちゃって、それが本当の表情か、作られた表情かを判断する第六感みたいなものも発達してしまった気がする。
実際うそ発見器などは、筋肉の微妙な動きや脳の電波等を測るものらしいので、区別はつくものなのだろう。
基本的には、作られた顔ではなく、心の底からの表情で生きていけたら楽なんだろうな、と思う。
コミュニケーションを取るにあたって表情は本当に大事なので、たまには ”今自分はどんな顔をしているのだろう?”と気にしてみるのもありかもしれない。