私は ”せっかくだから” と ”ついでに” という言葉がお気に入りだ。
先日丸亀製麺に食べに行ったときも 「せっかくあそこまで行くんだから、帰りにショッピングセンターに寄っていこうよ」 と夫に提案。
実はついに、長年着ていたトレーナーを思いきって3着も捨てたのだ。
そのトレーナーは、子供たちとユニクロに行ったとき、デザイナーとのコラボで売り出されていたものを「かわい~ね~」と言っておそろいで買ったものだ。
それぞれ違う猫の絵が付いている。
子供たちはと言えば、そんなものすぐに飽きて着なくなってしまった。 私は残飯係のようなもので、それを日替わりで着ていた。
物が良かったのか、温かいし、ぜんぜんくたびれず、毛玉もできない。
家で着るには十分である。
しかしついに私の末娘が口を開いた。
「わたしそのトレーナー、大っ嫌いなんだよね。(たしかに癖のある絵である)いったい何年着てるのよ?」
5.6年着ているかもしれない…
しかたない、そろそろお別れするか…とそのトレーナーたちとさよならしたばかりだったのだ。
そこで新しいものを買おう、とショッピングセンターに行きたくなった。
なぜショッピングセンター?
今の時期に冬物のセールをやっていることを期待しているからである。
ユニクロに行ったときには、もう暖かいトレーナーは置いていなかった。
夫は「日本人は安いものばかり買うから、景気が上がらないんだ、って最近よく言っているのに、やることが全然違うよね。」とあきれている。
人間、そんなものだ。
実際にセールはやっていて、娘に大っ嫌いと言われない物を基準に、無難なトレーナーを一枚買った。
値引きされたものから、さらに半額になっていて、とてもお得だった。
なんで私はお得なものを買うと幸せになっちゃうのかなぁ、としみじみ悲しくもなった午後であった。