木曜日(5/1)、映画の日、
「白ゆき姫殺人事件」を観る。
 

原作がとってもおもしろかった。
さすがは湊かなえ!

あっと言わせる構成力がお見事で、
映像化が困難と思わせる。
しかし、映画は映画で、映像ならではの魅力を
十分に活かしていて、楽しめた。

映画化するほどでもないかとも思ったが、
大画面で観ることの利点で、画面に流れる
ツィッターのツイートのタイミングのおもしろさ。

ネットならではの噂の一人歩きだったり、
悪意の潜む情報のいい加減さ、人がそれによって
巻きこまれていくことの怖さを浮き彫りにしている
だけに、このツイートの取り入れ方が絶妙。

同じ人でも、語る人によって変わったり、
受ける印象やイメージも全く変わってくるし、
人は平気で嘘をついたり、記憶をねじまげたりする
ことを改めて、つきつけられた。

井上真央が「地味な女」で、体当たりの演技を
見せてくれ、語る人のイメージによって微妙に
演じ分けている所がおもしろい。

人はふとしたことで変わったりするが、
やはり女の裏表は知らない方がいいかも。
でも、最後に女のつながりのよさを感じさせる描写があり、
ほろりとしてまう。

染谷将太も出てるよー。

 
原作の文庫。オリジナル版(右)と 
映画のパンフ(左)

パンフはスマホ風でちっちゃいけど、
中は読みごたえたっぷり。
中もツィッター風になっていて、凝っている。

 
「シナリオ誌」4月号にはシナリオが掲載。

私は原作小説→シナリオ→映画と観たので、
想像力がかなり広がってしまったが、
どれも楽しめた。

こういうサスペンスは何を見せて何を隠すかが
ポイントとなるが、その割合が絶妙であった。