「わたしの時間旅行」
 山本容子銅版画展
  高松・ギャラリーMICIAにて

19世紀から現代までのパリの科学の発展から文化と芸術
までを銅版画で描いた「旅」シリーズ。

山本容子展

週刊新潮に掲載されていたたびシリーズの銅版画と
パリのルイヴィトンの工事現場のパテーションに
使用されていた銅版画などの展示即売会。


茶色い和紙に描かれたそれらは、パリにまつわる
街の風景だったり、パリにまつわる人をモチーフ
にしていた。
カラフルな色合いは一枚一枚手書きされている。

山本容子はネームバリューがあるわりに即売会は
少ないらしいが個展を開いたら一番問い合わせが
多い方らしい。
この即売会もまだ東京と香川だけらしい。
何気ないタッチの中にセンスのよさがうかがえる
彼女の作品は、シンプルだけど印象的。




こっちは版画集。

「山本容子版画集 静物画」
  池澤 夏紀:著/山本 容子:イラスト
  筑摩書房/2004.5.26/2800円

静物画

人が生きている時間に見、触り、使ったモノたちを描くことは、
日常から「人の生きた時間」を採集すること…。
01年6月~02年8月『朝日新聞』連載小説「静かな大地」の挿画
として作成した静物画434点をまとめたもの。


「食べた」では野菜や魚などの食材たち、
「男と女」ではそれぞれが使う小物たち
「散歩する」では、花や葉っぱ、貝殻など
項目ごとに小さな小物たちが並ぶ。
ほんとに何気ないものたちなのに、
版画という表現を通して、そのものの
あたたかさが伝わってくる。
ながめてるとなごむようなやさしい版画集。