「くちづけはタンゴの後で」
1996年/アメリカ
監督:リチャード・ベンジャミン
原作:コーネル・ウーリッチ
『死者との結婚』(邦訳はハヤカワ・ミステリ文庫)
脚本:リサ・マリア・レダーノ 、 フォフ・サットン
出演:シャーリー・マクレーン、リッキー・レイク、
ブレンダン・フレイザー
(中古ビデオを買った)
列車事故に巻き込まれた貧しい娘が、運命のいたずらで一転、
大富豪の令嬢となる様を描いたシンデレラ・ストーリー。
原作はミステリーだが、映画はハートフルコメディに
なっている。
ブレンダンの二役ぶりが観られるということで
観たのだが、陽気な役の方は冒頭 すぐに消えちゃう。
クールでエリートなブレンは確かにカッコイイ。
ちっょと下半身がぼよよんだけど。
ダンスシーンもかっこいいし、しつこいくらい
キスするとこはかわいいし。
でも、ストーリーにはちよっと入り込めなかった。
主役である彼女のキャラにすごく違和感を
感じてしまい受け入れられなかった。
ビル(ブレンダン)もクールなキャラがすぐに
くずれて恋しちゃうところがあまりになあ。
恋愛部分はいいのだけど、彼女の抱えている問題が
ちょっとディープすぎるので、コメディ仕立てに
するのはちよっとイヤだったな。
最後、殺人事件のところを家族でかばいあう
のは自分を犠牲にしてまで互いを思いやって、
愛を感じるところなんだけど、ちょっと待って。
見方によってはそれって、みんな互いを信じてなくて、
殺意をもってたんじゃないのかなとかね。
邦題はどうなんだろ。
あんまりタンゴの意味ないみたいだけど。