【超難関!】東京新聞を取ろう | 素人の乱5号店・店主日記

【超難関!】東京新聞を取ろう

…と、思い、5号店で新聞をとることにした。

ネットのニュースだと簡潔でインパクトのあるものばっかりが流れてくるし、twitterも140字しかないからロクでもない。
どっちにしろネット情報ばかりだと、短文ばかりでバカになりそうだったので、もっと詳しいことが書いてある新聞がいいんじゃないか?
で、せっかく取るんだったら、原発の記事にしろなんにしろ、最近いい感じの東京新聞がいい。応援がてら取るしかないね!

で、早速、東京新聞購読大作戦開始!!!!!!
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まずは、東京新聞の一番近所の営業所があったので、ここに電話!
新聞業界、下火の時に新規購読でわざわざ電話するんだから、喜ぶだろうな~。

いきなり「はーい」と、ハナクソをほじり終わった直後のような油断した声。うん、これは好感が持てる。
「すいません、新聞取りたいんですけど~」
すると、「住所どこですか?」というので「北3丁目です」というと。「いや~、その辺りはうちじゃないですね~」という。おや、おかしい。喜んでない。
「じゃ、どこに電話すればいいんですかね」と聞くと「いや~、ちょっとわかんないですねー」という。ダメだ、興味がなさそうだ!!
よし、まあ仕方ない。たぶんこの人は日々の配達で疲れてるんだろう。安心しろ! キミの分までちゃんと営業所を探すよ!!!
「いいですよー。自分で探してみます!」と受話器を置く。

そして次に近いところを調べて電話! するとこんどは完全に寝起きの声で「ふぁーい」という。いきなり雲行きがおかしい!!! で、また「南? 北? あ、そっち? 線路の向こう? あ~、そう。いやー、そっちはうちじゃないんですよね~」という。また始まった! で、またどこが営業所か聞いてみると、「いやー、そこまではちょっと…」という。おい、なんのマニュアルなんだ!?
これ大事な顧客を逃すぞ。
たのむよ、東京新聞には頑張ってもらわないといけないんだから!!!

よし、これぐらいでめげてたまるか! こうなったら隣の駅の阿佐ヶ谷の営業所だ!!!
さあ、3度目の正直なるか!!?? どうだ、こんちきしょう! かかってきやがれ。
で、電話すると「は~い」と、今度は女の子が出る。「なんですか?」というので新聞取りたいというと「ええっ!? 新聞の購読!? ちょ、ちょっと待ってください」と、人を呼びに行ったらしく、かすかに向こうで「購読希望者ですよ!!!」と聞こえてくる(そんなに珍しいのか!)。で、別の人が出てきてようやく購読にこぎつけた! よっしゃ、ざまあみやがれい。
しかしこれ、ほとんど倒産寸前の商店だ。「店長大変です! お客さんです!!」みたいな感じ。
で、東京新聞の人、突然の事態に慌てすぎたのか、必要以上に丁寧になり「いや、いまは昔みたいに期間契約じゃないので、もし読みたくなくなったときはいつでも言ってくれれば、すぐ解約できますからね~。ハッハッハー」と、やたらゴキゲンに解約の仕方まで教えてくれた。

いやー、しかしいいね、こういう感じ。やはり東京新聞は信頼が置ける!!!

しばらくして、夕方ぐらいに店に挨拶に来てくれた。
実は数ヶ月前、東京新聞のお試し購読をお願いしたことがあるんだけど、そのときは一切来なかった。
で、そのときのことを「いやー、あの時は別の家に配達してたみたいなんですよ~! すいませんでしたー!」という。いやー、マヌケでいいね~!!

・・・と、書いていて、だんだん強欲な読売新聞のヒドい勧誘を思い出して腹が立ってきたので、せっかくだから紹介してみよう!!

いまはさすがにないけど、15年ほど前はよくアパートに勧誘のオッサンが来ていた。

【例1】
ある時、玄関を開けると知らないオッサンがいきなり野球のチケットやらビール券やらを「キミ、これあげるよ!」と、どんどん渡してくる。いやー、世の中にはいい人もいるもんだなと思っていると、「その代わり読売新聞とって」と、オッサン。「いや、いりませんよ」とチケットを返そうとすると、「なに、オマエ、返すの? 一回もらったんだからちゃんと新聞とれよ!!」と、ムリヤリはんこを押させようとする。とんでもないね、本当に。

【例2】
また別のとき、今度は完全にヤクザみたいなオッサンが来て、ドアを開けるなり「読売新聞なんだけど、3ヶ月でいいからとってくんねえかな~」という。「いやー、ごめんなさい。いらないですよ」というと、態度豹変! 「おいコラ! この地域は全員読売新聞なんだからお前も取れよ! 住めなくなるぞ」という。これはこわい。さすがに頭にくるので、ナンダコノヤロウと口論になると、オッサン去り際に「覚えてろよ。また来るからな」だって。これ、映画に出てくる借金取りだよ。

【例3】
一時、毎日だったか朝日だったかを取ってたことがあるんだが、いきなりニコやかなオッサンが来て「毎度どうも~。新聞の継続お願いしまーす」という。で、3か月分ぐらいハンコ押すとすばやく帰ろうとする。なんだか怪しいので、「ちょ、ちょ、何新聞?」と聞くと、なんとあろうことか読売新聞! コンチキショー。ナベツネ早く死ね! 完全に頭にきたので、オッサンの契約書を全部取り上げ、大ゲンカになると隣に住んでる大家さんのおばあちゃんが飛んできて「マァマァ」と収めてくれて一件落着。
まったく! 油断も隙もないよ。

例を挙げたらキリがないが、確かにちょうどこのころ、新聞の勧誘員がムチャクチャやるので問題になってたころ。


やっぱり、やる気ゼロの東京新聞がいいねー。


【おまけ】
そういえば、小さいころうちは東京新聞だった。
うちのオヤジ(先代・松本哉)が東京新聞をお気に入りで「名前がいいね」とか「安いから庶民の味方だ」とか「紙質がボロいのがいい。おいハジメ、見ろ。真ん中ら辺は安い紙なんだぞ!」とか、取って付けたような理由でほめていたり、やたら切り抜いたりしていた。
ところが、自分が書いた『すみだ川なんとかかんとか』って本の書評がまんまと東京新聞にだけ載らなかったらしく、それが妙に癇に障ったみたいで、「もう頭にきた」「この新聞はオレを必要としてネェってことだな!」「まったく、10年も20年も取ってるのに…!」「よーし、そう出るならこっちにも考えがある」とかブツブツ言い出し、しまいには「おいハジメ、こんな新聞もうやめだ!」と、怒り出した。
で、いきなり営業所に電話して「もう明日から入れなくていい!(ガチャリ!)」。
で、「ざまあみやがれってんだ!」とか言いながら、一人でビールを飲みながら背中を向けて巨人戦を見ていた!

それ以来の東京新聞。
うーん、懐かしい!!!!