「Macintosh LC Ⅱ」
それは、1992年12月に私が初めて買ったパソコン。
なぜ、Macだったのか。「Macで音楽」その一言に尽きる。
いわゆる「DTM」 デスクトップミュージックを楽しむため。
なんか、かっこよかったのです。
学生の頃には、専用のシーケンサーとMTRを使って曲を作ってましたが、音楽雑誌などで専用シーケンサーなどとは比べものにならないパフォーマンスを発揮するMacの記事を目にする度、Macへのあこがれが増していくのでした。
「元気があればなんでも出来る!!」
この有名な言葉も
「Macがあればなんでも出来る!!」という風にしか聞こえなくなってしまったのだ。
(後に勘違いだったことが判明)
しかし、卒業を機に音楽とも離れなければならないかと思い、鍵盤がついた機材以外は売り払ってしまった。「あぁ・・・なんてもったいない」と思われる方もおられるだろうが、実を言うと私にはたまった下宿の家賃を払わなければならないという使命があったのです。ホントは音楽と離れる事なんて考えられなかったのです。
てなことで、一旦なくしてしまった機材を取り戻すことに決め、いっそのこと「Macも買っちゃえ」ということになり、MacでDTMに必要な機材やソフトを多額のローンを組んで大人買いしちゃいました。
その時に買ったMacがMacintosh LCⅡ。
値段は確か本体380,000円 13インチモニタ70,000円くらいだったかな・・・
今なら、どれだけすごいマシーンが買えることか。
そうそう、あの頃はキーボードは別売りでした
マウスだけあれば、ソフトウェアキーボードみたいなので文字の入力は出来るから最低限の物しかつけないってことらしい。キーボードがなくってもこのパソコンは使えるんだ。キーボードが欲しかったら別にお金払って買ってね~ みたいな感じですね。今じゃ考えられないね。さすがApple。
メモリは4MB?2MB?どっちだたかな・・ ハードディスクは120GB(本来は80GBだったみたいだが 販売店の都合で120GBがついた)
当時System7が出ていたにもかかわらず、System6(漢字Talk6)がインストールされており せっかくカラー表示が出来るLCシリーズを買ったのに基本モノクロ画面。使うソフトもモノクロ。今思うと間抜けな感じですが、当時はそれで大満足でしたね。それに、今思うと漢字Talk6が使えたってことに感謝です。
マックを購入。夢にまで見た80,000円のシーケンサーソフトMOTUの「Performe」が画面に
これで完璧。私に出来ないことはない
休みの日は朝から晩までMacの前に座り音楽三昧。
しかし、この恵まれた環境の中でも学生の頃と大して変わっていないことにふと気がついた。
確かに、操作性は抜群でストレスの度合いが桁違いに少ない。
なのに、なのに何も変わらない。
そう、音楽のセンスもテクニックも何も変わってなかったのだ