愛すべきゲスの極み!「バッドガイ 反抗期の中年男」 | ピンボケ映画炭鉱

ピンボケ映画炭鉱

あまりフォーカスが当たらない映画をに不定期で紹介していきます。
人気作も気が向いたら紹介します。
※基本的にネタバレ有です!

どうも
つかちゃんです

最近は凄まじい寒波のせいで、寒過ぎて全く外に出ない日々が続いております。
それにしてもここまで寒いと、心まで冷え切ってしまうのか、世間ではゲスの極みな不倫騒動が取り沙汰されていますね。
今回は、皆様に少しでもそんなゲスの極みな人を許して貰うため、こちらの作品を紹介します。

{93828DA3-D018-4C33-86CC-6FFD96466B8D:01}
「バッドガイ 反抗期の中年男」

それではあらすじ

子供向けのスペリング大会の予選会場、この勘違いしたモンペとマセガキの巣窟に一人、どう見ても場違いな男がやって来た!

{4A431F98-976E-4222-AB5B-AA9ED8A3C748:01}
↑恐ろしい程の場違い感

この男、ガイ・トリルビーは、大会のルールの穴をすり抜けなんと御歳40にしてこの大会に無理矢理参加!!
反対する審査員すらも法的に脅迫し、参加を認めさせるのだった。
まさにゲスの極み。

そんな彼に人は問う、
「お前は何者だ?」

彼は答える、
「俺は勝者だ。」

{5AD699A9-BEE3-451D-AF17-37F6EF77F787:01}
↑怒り狂う親たちに追われるガイ

そんなこんなで予選を勝ち抜き、決勝戦に向かう飛行機に乗ったガイ。
スポンサーとしてついて来たネット記事のリポーターに話しかけられるも、「俺は眠いんだ」完全無視。
すると前の席に座った子供が話しかけてくる。

{22BA90B3-2D88-4A7F-B614-F989D6E78C7D:01}
↑喋りまくるチャイタニア

「やあ、僕の名前はチャイタニア!君が話題の大人の参加者でしょ?ねぇ、予選を通った時の言葉を教えて!」
と無邪気に聞く彼に彼はこう答えた。

「オートフェラチオ」

今までこんなに清々しいまでの下ネタを聞いた事があるだろうか?
大の大人が子供相手にここまであからさまな下ネタを放つこの映画、もうこの時点で僕のハートをがっしりと掴んだのであった。

さて、会場に着いたガイ、早速責任者に呼び出され、物凄い勢いで罵倒されたり、大会側が彼の為に用意したホテルの部屋が物置だったり、他の参加者の親に罵声を浴びせられたりと災難続きだったが、持ち前のスペリング能力と、ゲスの極み過ぎる作戦により、次々と周りの子供達を蹴落としていく。

{91726750-7394-4780-A35A-818A777D42BE:01}
↑隣の椅子にケチャップを仕込み、「大人になった証がズボンに付いてる」と一言

そんな中、飛行機で一緒になった少年、チャイタニアがまたここでも話しかけてくる。
最初は適当にあしらっていたガイだったが、自作のスペリング辞書のトッドしか友達がいないという絵に描いたようなガリ勉少年のチャイタニアに少しづつ打ち解けていく。

{7E26C287-0D36-4077-83EC-1D3B7F05CAD4:01}
↑仲良くなった二人

しかしまあここも彼らしいのだが、チャイタニアを夜の街に連れ出し、一緒に酒飲んだり、おっぱい触ろうとしたり、知らないオッサンのナニにロブスター挟んだりと、いい歳こいて大はしゃぎ!
チャイタニアの方も酒が入って手癖が悪くなったらしく、何処からか車のおもちゃを盗んで来る。
タコスを食べながら話す二人。
この辺りからガイの生い立ちが明かされる…。




※ここからネタバレ有




ガイの家庭はあまり良いとは言えない環境だった。
父は、母が自分を身籠った事を知り出て行ったゲス野郎で、母はと言うと彼がスペリング大会に出たいと辞書を持ってくると、それを焼き捨てるような人。
しかも引っ越ししてばかりの家庭だったため、今まで一人も友達ができたことは無かったのだ…。

「いつも一人でおもちゃのパトカーで遊んでた…。」

そんな暗い過去を打ち明けたガイに、チャイタニアは友情の印にと、盗んだおもちゃの車に色を塗って作ったパトカーを渡したのだった。

{C72AC2C3-3631-4C71-98CE-112524BF319E:01}
↑友情に年齢は関係ないのである

だが、一体全体何のために彼はこのスペリング大会に出場したのだろうか?

実はこのスペリング大会の会長、実はガイの母を捨てて出て行った例のゲス野郎
しかも今回の大会の決勝戦は全国に生中継されるというではないか!

復讐するなら今だ!!

と、生中継をぶち壊し、大会の名に泥を塗るため、彼はやってきたのである。

しかし、ここまで順調に勝ち進み、周りからの罵声や嫌がらせも受け流してきたガイだったが、チャイタニアが自分に近付いたのは、ガイが彼に友情を感じれば賞金を手放してくれるだろうと考えたチャイタニアの父の作戦だった事を知ってしまう。

「最初はそうだったけど、今は本当に好きなんだ!」

と弁明するチャイタニアだったが、ガイは裏切られた事に腹を立て、貰ったパトカーを踏み潰し、チャイタニアの親友のトッドを燃やし、宣戦布告するのだった!!

{D6313341-97EF-45DB-B60B-288D587EC7D4:01}
↑燃やされるチャイタニアの親友、トッド

その後も順調に勝ち進んだガイは遂にチャイタニアと一騎討ちとなる。
だがガイはスペルをわざと間違えて答えてチャイタニアに言う。

「賞金が欲しいんだろ?さっさと答えて持ってけよ。」

その言葉にチャイタニアも怒り、彼もわざと間違えて返す。

「賞金なんていらない!僕は本当に君が好きなんだ!」

そんなこんなで大会はめちゃくちゃ!
しまいにはキレたチャイタニアが振り回した椅子が、止めに入った会長の頭に直撃!
中継が一時中断される事態に。

その後再開されるも、会場は完全にお通夜ムード。会長ももう諦めた様子で「さっさと勝負をつけろ」と一言。

またもや間違え合う二人、しかし痺れを切らしたガイは、彼に向かって間違ったスペルを大声で教え、チャイタニアがそれを直すように仕向け、彼を優勝に導く

ここぞとばかりに会長はチャイタニアに優勝を宣言。ここで駆け寄ってきたインタビュワーのマイクを持ってチャイタニアは言う。

「僕が優勝できたのはガイのお陰だ。
だから賞金ははんぶんこにします。」

それを聞いたガイは、微笑みながら、両手で中指を立てて去っていくのであった…。

{30ED0FBE-8D91-499F-906A-8DEC2D48BBEF:01}
↑最高にカッコ良い去り際

その後、会長に手紙を渡し、自分が彼の息子である事を伝えたガイ。
まんまと大会をめちゃくちゃにし、目的を遂げたガイは数ヶ月後、賞金で競り落としたパトカーに乗って、チャイタニアの前に現れるのだった…。




~ストーリー解説終了~




さて、いかがでしたでしょうか?
この物語の主人公、ガイ・トリルビーは、やってる事は本当にゲスの極みなのですが、色んな理由を知る内に、なんだか憎めない存在になっていくんですよね~。
個人的にオッサンと子供の組み合わせが最高に好きなので、僕はこの映画かなり良かったですね。

この映画を観てもらうとわかる通り、どんなにゲスの極みでも、それに伴った理由があると、なんだか許せてしまうものです。
むしろそこがチャームポイントにも見えてきたり。
だからきっとあの二人にもそれに伴った理由が…

無いか!

話が進むにつれどんどんと事態が悪化して行くお二人には、是非ともこの映画を観て自分達がこの状況で本当に必要だったものを考えて頂きたいものです。
そしてゲスの極みに裏切られた奥さんが、いつの日か復讐にダンナのライブをぶち壊してくれる事を願います。

それではまた