ヴァンダムを笑う者はヴァンダムに泣く!「マキシマム・ブラッド」 | ピンボケ映画炭鉱

ピンボケ映画炭鉱

あまりフォーカスが当たらない映画をに不定期で紹介していきます。
人気作も気が向いたら紹介します。
※基本的にネタバレ有です!

こんにちは!
つかちゃんです。

先日、先輩のバンドのライヴを観に行った帰りにまた性懲りも無くレンタルビデオ店に繰り出したわけですが、そこで前から気になっていた作品を発見!
{56D1102F-6EA9-4F5C-AF27-CCC71744E148:01}

そう、
マキシマム・ブラッド」!
久しぶりのヴァンダム主演作で、なんと劇場公開もされたという、全国のヴァンダム界隈がどよめいた、はず!な今作。
やっと手にする事が出来ました。
さて、それではやっていきましょう。
レッツ、ヴァンダミング!
{4DE53F3C-9F0F-4B97-9D97-B12E3392C81D:01}

フィリピン、マニラ
一人の男がこのアジアの地に颯爽と降り立った…。
そう、我等がジャン=クロード・ヴァン・ダムだ!
高級ホテルのチェックインを済ませ、部屋に向かうヴァンダム。
しかし次の瞬間!
{05F841B5-7B70-47FF-9388-6389EB54382F:01}
なんとヴァンダムは氷漬けになっていた!
ガックンガックンに震えながら、自分の身に起きた事を必死に思い出すヴァンダム。
そう、あれは昨夜の事だった…。

マニラの街を歩いていたヴァンダムだったが、悪漢に襲われる美女を発見!
見なかった事にしようとしたヴァンダムだったが、正義感からか下心からか、やはり見捨てるわけにはいかなかった!
悪漢をヴァンダミング・アクションで華麗に追い払うヴァンダム。
一瞬で美女のハートを射抜き、上手い事お持ち帰りするヴァンダムであった…。

ってやっぱり下心丸出しじゃねぇか!

と突っ込まずにはいられない、青春映画のテンプレみたいなこの展開。

これがなのは火を見るよりも明らかだった…。
{ED2E0D8D-55A5-4C00-8C09-C7F5F8A092E3:01}
↑ヴァンダムも男、美女には敵わなかった…。

しかし悲しい哉、ヴァンダムも男。
美女の誘惑に勝てるはずもなく、案の定、薬を盛られ、挙げ句の果てに片方の腎臓を奪われてしまう。
{35498133-FC30-4B70-98A7-9A7CA2EF7625:01}
↑安心して下さい、履いてません。

かなりの割合で自業自得なこの状況に、
ヴァンダムマジギレ!
すぐさま物騒な友達を呼び、丁度良くやって来た弟のジョージと共に、腎臓を取り戻すため、マニラの街に繰り出すヴァンダムであった!
{EFA3747F-0BE1-4C9B-B775-FC9A015B43C8:01}
↑全然似て無いが、弟である。

ここまでのあらすじを読んでもらうと、
「なにやってんだよヴァンダム!」
「腎臓一個あれば大丈夫だろ!」
と思うかもしれない。
だが、今回だけは諦めるわけにはいかなかった!

※以下、ネタバレを含みます。








実はヴァンダムがフィリピンにやって来た本当の理由は、腎臓を患った弟の娘、イザベラの腎臓ドナーとしてやって来たのであった。
{CB3A1F82-E5D9-48AD-9A0B-CBEEA06DD382:01}
↑早く腎臓を移植しないと命が危ない

しかもこの子、本当はヴァンダムと弟のジョージの奥さん、メアリーとの間にできた子供という昼ドラ的展開
その為弟の腎臓はこの子には適合せず、ヴァンダムの腎臓だけが最後の望みだったのだ…。

そんなこんなで観るものの頭を大混乱させつつ、腎臓の在り処を突き止めたヴァンダム一行。
景気良く豪邸を爆破し突入!
腎臓を奪ったやつを追い詰め、遂に腎臓を奪い返す!

…かに見えた。
{8B7F1982-B51E-4F83-A0B4-8785B95CA99C:01}
↑ヴァンダムの腎臓を移植した敵のボスの孫

なんと敵のボスの孫も腎臓を移植しないと生きていけない身体だったのだ…!
今にも死にそうな孫に適合したのもヴァンダムしかおらず、敵のボスも必死だった。
これにはヴァンダム一行も諦めるしか無かったのである…。

腎臓を奪う事ができず、娘との最期の時を過ごそうと、病院に戻ってきたヴァンダム兄弟。
しかし、天使の様な顔で眠るイザベラを見てヴァンダムはこう言う。
「この子を死なせるわけにはいかない。」
{DF7251D7-262A-48CE-A189-467F6DB906E4:01}
↑娘を抱き、決意するヴァンダム

なんとヴァンダムは先の戦いで負傷、その傷をそのままにしていたが為に大量に失血していたのだった。
ヴァンダムはジョージに言う。

「ジョージ、俺は死ぬ。もう一つの腎臓を使ってくれ。」と。

そう言うとヴァンダムは遂に事切れる…。

もう僕の涙腺は限界だった。

確かにヴァンダムは好きだが、まさかヴァンダムに泣かされるとは思ってもみなかった。
観終わった後には自然と

「名作だ…。」

と呟いていた自分がいた。
まさに、
ヴァンダムを笑う者はヴァンダムに泣く
を体現した本作。
皆さんにも是非観て頂きたい作品である。

たとえ本編の半分くらいが車内での会話だとしてもだ!

{112E78C3-386B-4057-9698-DAB3DD7B40C2:01}
↑やたら長く、雑な合成の車内シーン

それではまた。