久遠エリアを飛ぶワンダーマリアとも違うが、どこか見た目は似ているのかもな……。
溜まったものを何とはなしに置いておくことの無意味さ。
活用するわけでもなく、処分するわけでもなく。
1つ2つの大切なものが為にまぁひかれて手放せない。
なかなか処分、手放せぬモノですよね。
健やかになるには手放せばよい。されど溜め込んだモノはこれまでの時間の象徴。
失ったもの。落としたもの。剥落したもの。そんなモノばっかりだ。
よく言われる「手放せば楽になり、軽くなるは必定」であるはずなのに何故そうならぬのか。
モノを失い無くし、逆に失ったモノが幾重も積み重なり、枷となって身動き出来ぬ様は何とも言い難い。
軽くなるほどに自由を得ては重さを感じ、足の進みが遅れ、あまりの重量に耐え切れずに視界も地に落ちる。
逆に身につければその都度重ねるモノと深まる不自由と引き換えに、より軽く感じ爽快に飛び跳ね、篤くなれば心も弾み、何も恐れる事もない。
重ねて篤くし、自由を失い軽やかに生き抜く人もいる。
多くを失い、素になっては自由を得てついに身動きが出来なくなる人もいる。
自分の事が大切故に、捨てきれぬ故に、けれども個を認識できる故に篤みと重量が反比例する。
こういう苦悩は古代から人の心を苛んできている。仏道に入る人の中で、きっとこんな苦悶から救われたい……そういう人もいるのだろうな。
歴史に残るから、世に影響がある人が書くから偉大なのであって、有象無象のお前が何を書くか。と、笑う者もいるだろうな。
人は実に簡単であって複雑だな。
生きるにせよ死ぬにせよ、以下同文。
轟沈させてしまった。
皐月でした。
隣室でやられた家族の横暴に怒りを鎮めきれぬまま戻ってきたら無意識で未確認クリックの大破進撃。
激高して声荒げて気が付いたら帰室していて椅子に座って大破進撃していた。
開幕時の赤の「大破」の文字に驚愕して皐月の回避を天に祈ったが、敵の最後の一艦の砲撃でついにあの青の「撃沈」の二文字が出た。
皐月、ごめん………………。
本当にごめん。
本当にごめん。
申し訳ない。
申し訳ない。
皐月の大破進撃は2回目。
2回目は許してくれなかった。
朝潮を含めると3回目の大破進撃。
31183戦目でついに轟沈をさせてしまった。
ごめん皐月。
ごめん皐月。
轟沈させるとアレだな。
執務室がさっきまでと まるで異質な空間に見える。
何か違う世界に落ちてしまったようだ。
轟沈がこれほど来るものだとは。
轟沈したのは嫁の「響」もしくは「Верный」ではなく、キラ付けの随伴艦として出撃させた皐月。
育てている皐月ではない。
でも全く関係ないよな。本当に関係ない。育成艦でもキラ付け随伴艦でも全く関係ないな。
不注意で皐月を殺してしまった事に何も違いがない。
轟沈。本当に厳しいな、おい。
たった一艦、嫁宣言していた榛名を沈めてアカウントを削除した人の気持ち、垣間見えた気がする。
1時間経っても震えが止まらん、まじで。
間違いなく、もう前の気持ちでプレイをすることは無理だ。
皐月、安らかに眠ってくれ。
艦娘を殺して何かやっと艦これの神髄が見えた。そういうことなんだ。これが艦これの正体なんだな。











