3. 患者照会の問題 

 

大島:整骨院にかかっている人の中には、「組合けんぽ」などから書類が送られてきたり、 電話がかかってきたことがあるという人がいると思います。これは「患者照会」といって、 なんで整骨院にかかったのか、いろいろ専門的なことを聞かれます。「2部位、施術を受け ましたか?」って聞かれたら、一般の人は「2部位」を「鈍い」と取りますよね。「いや、 鈍くなかったですよ、シャープでしたよ」なんてそういう会話になってしまいます(笑)。 この患者照会、その結果どうなるかというと、骨院の先生は「組合けんぽ」から「患者さん は2部位受けていないと言っている」と言われ、レセプトが不支給になったり、減額された りします。柔整の先生方は大変なんですよね。 佐藤:大島さんが国会で患者照会の問題を発言したYouTubeをご紹介します。

 

 

 

 

大島:「接骨院に過度の患者照会をしない」ように、組合けんぽなど保険者に通知を出させ たのは私なんです。私が現職でいたときには、そういうことを役所に直接言いに行ったりし ていました。国会の予算委員会でテレビが入っている中、患者照会の問題を大臣とかの前で 発言するのが一番効くんですよ。 

 

佐藤:本当に、大島さんが国会に戻って頂かないと柔道整復師の衰退を止めることができな いと思います。患者照会なんか、私に言わせると悪質な接骨院いじめですよ。これも接骨院 に患者さんが減少した要因なんです。これを国会でビシッと言ってくれたのは大島さんだけ です。ぜひ大島さんは国会に戻ってください。私共も微力ながら全力で応援させていただき ます。 大島:ありがとうございます。皆さん、全国比例は投票用紙に名前を書ける選挙ですから、 よろしくお願いします(笑)。 ふうさわ:柔道整復師さんのこんなに詳しいお話を聞くのは初めてだったんですけれども、 本当に伝統医学という、昔からの積み重なった、今の知見に基づいてやっている柔道整復師 のお仕事、皆さん本当に誇りをもって続けることができるようにするにはやっぱり大島九州 男さんみたいな方が国会に戻って勝ち取るより他にないかなと思いました。私も看護師で医 学に携わっている者なんですけれども、やっぱりコメディカルの人たちってどうしても弱い 立場に置かれています。だから、柔道整復師さんがもっと誇りを持って地域で活躍できるよ うに、大島さんに頑張っていただきたいです。 

 

大島:ありがとうございます。私がこういう形でさせていただいているのはなぜかという と、患者さんの負担軽減と、柔道整復師の先生たちの徒手整復というこの技術をしっかり継 承していってもらうためです。医療費も整形外科より柔整に行ったほうが安いですよ、結果 として。整形外科に行かなきゃならないような患者さんは黙っていても整形外科に行くわけ ですけれど、療養費の部分に流れてきた方が医療費全体は間違いなく下がるんです。患者さ んの負担も少ないんです。簡単に言うと、手術して治る単純骨折と、複雑骨折で人工骨を入 れなきゃならない場合などでは当然整形外科に行くわけですが、そのへんの切り分けができ ると医療費の削減にもなるし患者さんの負担軽減にもなる。今まで私はそういうことをやっ てきたけれども、それをひけらかして業界団体に圧力をかけたり、金を出せなんて言ったこ とはないわけです。族議員でもなんでもない。純粋に技術の伝承のため、そして患者さんの 負担軽減のためにやっているのです。 

 

佐藤:本日はありがとうございました