(R8.6.15 議会質問)
2020年から始まった、区立3特養大規模改修工事は起債、区民の借金として100億円以上が支払われます。100億円は36万人の区民、赤ちゃんからお年寄りまで、ひとり約3万円を背負います。将来の区財政を圧迫し、区民サービスや税負担に影響しかねない金額です。

私は大規模改修工事をすることには異論ないが、入所者たったの346人の3特養改修に100億円の借金をすることの是非は問うべきであると考えている。区民に十分説明をして賛同を得たのか。地方自治法の「最少の経費で最大の効果を挙げる」原則を守っているのかを区職員に問いたい。

 

令和7年度に埼玉県で実施された特別養護老人ホーム大規模改修工事9施設の入札結果によれば、入札金額の平均は約2億円です。例を挙げると、「特別養護老人ホームひびき大規模修繕工事」工事金額は2億2,200万円、延床面積は3,900㎡であり、1181坪です。坪単価は約18.8万円でありました。一方、やまぶき荘は約7000㎡であり2135坪です。広さは2倍あります。大規模改修工事の総額は、36.6億円で概算すると坪あたりは約171万円となり、坪単価は9倍です。仮に、やまぶき荘大規模改修工事を坪あたり20万円で計算すると約5億円となります。単純比較といえ、説明を要する著しい乖離であります。このような過大な単価設定は、特段の合理的理由がない限り、公金の支出として著しく妥当性を欠き、地方自治法第2条第14項に定める「最少の経費で最大の効果を挙げる」原則との関係に重大な疑惑がある。

 

電気工事約9億円、空調工事約7億円、給排水約5億円、建築工事は約18億円です。建築工事は同規模の清水坂あじさい荘は約10億円であり2倍近くの開きがあります。工事内訳を調べるとやまぶき荘の個別単価の異常な高騰がいくつもあります。例えば、外構工事が約2億円です。その内、透水性アスファルト舗装の金額が1億1千万円となっていました。1,106㎡、約333坪の舗装です。適用ではA50-C100+100と厚さ5センチ、一般道路では平均的厚さです。国や自治体の公共工事では、国交省の「施工パッケージ型積算方式」の標準単価で厚さごとに細かく単価が設定されており、概算では、厚さ5センチの概算目安は、㎡あたり約6千円です。しかし、やまぶき荘のアスファルト舗装は、㎡あたり10万円です。国交省の概算目安より16倍も高いのです。比較対象として、あじさい荘のアスファルト舗装は、㎡あたり約6千円でした。やまぶき荘と同じ1,106㎡で概算すると約663万円となります。単純に計算して、1億1千万円から 663万円を引くと1億337万円程度の過大部分が北区に損害を生じてている可能性があります。どうして標準より1億円以上も高いのか説明してください。

 

やまぶき荘の駐車スペースの白線引き工事は、67メートルで約700万円です。1メートルあたり約10万円の単価計算です。比較対象として、清水坂あじさい荘の白線引き工事は1メートルあたりの単価は千円でした。一般的なアスファルト舗装面における区画線工事の相場が1メートルあたりの単価は千円であることを踏まえると、やまぶき荘の白線工事は相場の100倍です。通常の市場取引では想定しがたい異常な水準であります。700万円から10万円を引くと690万円程度の過大部分が区に損害を生じている可能性があります。どうして標準工事より100倍も高いのか説明してください。

 

やまぶき荘の消火器ボックスが26個変えられており、総額約3800万円です。1個あたり消火器ボックスの単価が145万円となっています。消火器ボックスの相場は、2~5万円です。あじさい荘はクリーニングとして1個770円でした。消火器ボックスが5万円としても総額130万円です。3,800万円から130万円を引くと3,670万円の過大部分が北区に生じている損害であります。

漆喰の壁に穴をあけたので高いということですが、消火器ボックス1個が145万円する理由を説明してください

 

空調工事7億円の内、自動制御設備が1億2千万円です。自動制御設備は、高くても1千万円程度です。たかくなったのは特注だそうですが、定員100人の特養に必要な設備なのでしょうか。

自動制御設備を1億2千万円の特注にする理由を説明してください。

 

工事内訳には、積算根拠の不明な過大部が複数あります。このように、個別項目の単価が市場相場と比較して極端に高額であることから、工事内訳全般についても、適正な積算がなされているとは到底、言い難く、過大な工事費を正当化するための水増しが行われている疑いが強いです。市場価格とかけ離れた異常な単価が設定されていることから、数量・単価・諸経費の算定過程が客観的合理性を欠き、積算根拠が極めてずさんであるといわざるを得えません。


営繕課の仕事は公共建築物の設計業務や工事監督業務を担当します。適切な公共工事が出来るよう

積算や図面等のチェック及び工事の進捗状況を監督します。また、契約管財課は、工事、業務委託及び物品購入の入札並びに契約、工事の中間検査、出来高検査及び竣工検査に関する仕事です。

このように数十億円もする工事の内容を職員が検査しておかしいと思わなかったことが驚きである。

 

営繕課、契約管財課の担当職員の注意義務違反があると考えますが、いかがでしょうか?

 

調査の結果、明らかに過大工事であり、区に損害があると分かった場合、業者に返金請求されますか?

 

入札について質問します。

北区は、入札参加企業は原則、区内事業者、9千万円以上の工事は入札価格を事前公表しています。1億円以上の公共工事の入札参加企業は、いつも同じような会社ばかりです。ある建設会社は、過去4年間に15回落札しており、JVを含めると総額約60億円を落札しています。落札率は99.2%、100%が6件あります。特定事業者に集中しすぎています。これでは公平な入札とは言えないのでないでしょうか。

 

入札制度を見直す必要があると考えますが、いかがでしょうか。