こちらからの続きです。
僕は、桜子さんに向かって
『無理しなくていいよ。桜子さんはおばさんだから体力ないでしょ!』
最低だ‥。
おばさんなんて
思ってないけど、
あれくらいの女性におばさんと言えば
傷つくと分かって吐き捨てた言葉でした。
頭ではいけない分かっていたのに
僕は悲しみが止められなくなっていました。
表情を変えない桜子さんに
僕は更なる追い打ちをかけてしまいました。
『そんなんだから、旦那さんにも愛想尽かされたんじゃない?』
桜子さんは苦笑いしていました。
自分がイヤになる‥
『私、最近睡眠不足だったから、マッサージで体を休めたかったんだよ。今日もたくさん歩いて足が浮腫んでたし。奏汰くんもお風呂でゆっくりテレビ見てたよね』
と桜子さんが言い返して来た。
確かに僕は、身体を洗いながら
むだ毛の処理をする間、お風呂のテレビを見ていました。
桜子さんの方が先に出て、
少し待っていたのは事実ですが、決してテレビに気を取られて時間が掛かってたわけではなかったです。
そのことを言うと、
『でも、お風呂から出るのが遅かったから、私もマッサージやってもいいよね?』
と返して来たので、
僕はこの水掛け論に腹の虫が収まらず、
さらに最悪なことを
口走ってしまいました。
『じゃあ、もう帰ろう。神社の後、帰れば良かった。無駄な時間を過ごしたよ。出会い系でセック◯できる女性探すわ』
と僕はスマホを手に取りました。
クズだ‥、僕は。
切なさや寂しさから来た感情とはいえ、
この止まらない言葉の暴力を浴びせた自分の最低さに
この後桜子さんの姿を見て、さらに後悔することになります。
いつまで経っても
僕のこういうところは、子供だな‥。
続きます。
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