柔道のリオ代表選手が、最重量級を除き発表されたが、甚だ疑問が多い。



オリンピックの代表選考については、“原則として”過去1年間の国内外の大会の結果および内容を勘案し、金メダルに一番近い選手を選考するとしている。

さらに、具体的には、昨年秋の講道館杯全日本体重別選手権大会~今回の全日本選抜体重別選手権大会までを選考期間と位置付け、重量級の代表については、全日本柔道選手権大会(男子)、皇后盃全日本女子選手権大会(女子)までとしている。
また、内容として、講道館杯、選抜体重別選手権 の成績だけではなく、過去1年間の各種大会(国内大会、国際大会等)のほか、直近のオリンピックや世界選手権大会の成績や内容、そして現状として誰が金メダ ルを獲得できるかなど、数々の要素を分析、検討し、選考するともしている。


さて、最も不可解だったのが、男子66kg級の代表選考。



4月1日から日体大生となった阿部一二三選手は、この選抜体重別の準決勝で代表に選出された海老沼選手と対戦し、技ありと有効を取り、さらに背負落で投げて完勝した。


決勝でも、昨年の選考対象大会である講道館杯で敗れた丸山選手を、指導2で破り、今大会を初優勝で飾った。




しかし、『実績」から、リオの代表には選出されなかった。。。



阿部選手に象徴されるだけで、ほかにも疑問が多々あるように思います。




全日本柔道連盟の山下泰裕副会長は、リオで合計4~6個の金メダル、全階級でのメダル獲得を目標に掲げているようだが、代表に選ばれた海老沼匡(26)は、先のとおり、阿部一二三(18)の猛攻にはなすすべもなく宙を舞い、見るも無残に惨敗している。



試合を解説した穴井氏が阿部の完勝を評して


「これが、オリンピックのキップがかかっている選手と、プレッシャーのない選手の 明らかな精神面の違いですかね。。。」



??・・技あり、(技ありを取り消された)有効、その直後の一本勝ち。 誰がどう見たって互角の勝負ではありませんよ、完全に実力差があると見るのが当然でしょう。



海老沼は世界選手権を3連覇しているとは言え、ロンドン五輪では銅メダルに終わっている選手。


世界選手権は2名の代表が出ているが、オリンピックは各階級1名での勝負になります。



この選考基準最後の大会で、こんなに惨敗した選手が、一発勝負の五輪で「金メダルを狙うに“最も”相応しい選手」でしょうか?



東京五輪の金メダル候補とされていた阿部選手は、周囲の期待をはるかに上回る勢いで成長し、リオでも充分金メダルを狙える選手にまで到達したはず。



昨年の講道館杯で3位に終わり、そこで選考レースから早々に脱落したと報道されたが、今大会では海老沼に完勝した後、その講道館杯で敗れた丸山を破って優勝している。



ここからリオまでの期間の伸びしろを考慮するまでもなく、実績充分 ではないか?



海老沼選手が頭一つ抜きん出ているなら分かりますが・・・・惨敗ですよ。



阿部選手が高二の時にも海老沼選手は敗れています、アナウンサーが言った「この4年間、不動の王者の地位を維持して来ました!」という、試合前の言葉にも疑義ありですよ。




ちゃんと勝てる選手を選んでもらわないと・・・柔道復活は夢にもならないのでは?




もちろん、リオでは海老沼選手を最大限に応援しますよ。ニッポンじんとして当然です。



でも、阿部君が出ていたら彼も金を取っていたよなあ。。。と思うはず。



ましてや、敗者復活にでも回ろうものなら・・・・ その重圧に、海老沼選手は勝てますか?解説者の穴井さん?!