世界一周ランキング Vol.3 ~街編 田舎町~
田舎町。
都会の喧騒を離れ、ゆっくりとした時を刻み続ける静かな町。
広場からは人々の笑い声が聞こえ、お店の前では店主とお婆ちゃんが親しげに話をする。
そんなほのぼのした光景を見たくて、旅中、田舎町に訪れたくなる旅人も多いだろう。
かくいう僕も田舎町が好きで、ゆっくりしたいと思った時には、
ガイドブックにも載っていないような町へと足を進めた。
田舎町の探し方は、旅人や現地の人から聞いた情報が命。
地図も、正確な情報もない中、駅で行き方を聞き、現地では宿や見所を自分の足で探す。
これぞ、旅の醍醐味!!
そんな旅の魅力が詰まった『田舎町』。
今回は、そんな田舎町のランキング。
ランキングに入る前に、なにをもって田舎町とするかだが、
正直、明確な要素はなく、僕が訪れた時に感じた町の臭いや雰囲気で決めています。
まあ、ようは僕の勝手(笑)
そう、毎度のことだけど、独断と偏見のみのランキングなので、ご容赦ください(笑)
それでは~、今回も張り切っていってみよう!!
第5位 オフリド/マケドニア
訪問当時、オフリドについて書いた記事のブログタイトルは、『リゾートに求めるものが全てある町』。
今思い返してみても、湖畔リゾートとしては、スロヴェニアのブレッド湖と並んで印象深い。
そんなオフリドは、マケドニアの首都スコピエから4時間ほどの場所(アルバニアとの国境近く)にある。
旅に出る前、オフリドどころかマケドニアの知識すら、ほとんどなかった僕。
オフリドについて、初めて知ったのはブルガリアからのバスの道中。
これからフランスに帰るというフランス人に、オフリドの評判を聞いたのがきっかけで、行きたいと思った。
オフリド湖の湖畔に佇む古い町並みには、細い路地や坂が入り組んでおり、この地方独特の家々が立ち並ぶ。
町唯一の繁華街であるメインストリートには、オープンレストランやオープンカフェが軒を連ね、
僕が訪れたのは、ちょうどW杯の時期だったので、観光客や地元の人がサッカーの試合を見て、一喜一憂していた。
欧州のリゾートっぽい雰囲気を醸し出す一方、どこか田舎臭さも残す町・オフリド。
後から調べてみたら、世界遺産でした(笑)
※オフリドの記事

第4位 ビニャーレス/キューバ
THE 田舎町、ビニャーレス。
田舎臭さの残る町が多いキューバの中でも、群を抜いて田舎だったこの町(村)。
なにが田舎臭いかって、ここに住む人々の雰囲気がもう、田舎!!
って、もちろん馬鹿にしているわけではありませんよ。
メインストリートが1本あるだけの町は、教会前ではおばちゃんたちが井戸端会議をし、延々3時間は座っていた。
道行く人々の足元は長靴姿の人が目立ち、この近辺で農業を営む人が多いことを物語っている。
この町の男性のフォーマルスタイルは、ハットにちょびヒゲ、土の汚れがついたシャツに長靴って感じ。
ちょっと町を外れると、馬車や牛車の姿が目立ち、周りに広がる風景と見事にフィットしていた。
町の郊外には、壁画や洞窟など、観光スポットが点在しているので、チャリで周ることをおススメ。
※ビニャーレスの記事

ビニャーレスの宿から見た町の夕景
第3位 イグアス居住区/パラグアイ
日本では全く知名度がないけど、南米を周った旅人なら、絶対に一度は聞くこの町の名前。
パラグアイの南東部にあるイグアス居住区は、多くの日系人が住む町。
戦後の移民政策で海を越えた家族が切り開いた町だが、今も時代の生き証人として貴重な1世の人々が暮らす。
この町や多くの旅人が滞在するであろう『ペンション園田』の雰囲気は、まさに日本の田舎。
夏休みに親戚のいる町や家に遊びに訪れたような感覚で、日本人パッカーの心を癒してくれる。
町中には鳥居や野球場など日本らしさが残り、日本食を出す食堂はもちろん、生協まである。
南米を旅していて、日本食や日本の雰囲気が懐かしくなったら、ぜひ訪れて欲しい町。
※イグアス居住区の記事

日本ではもう見かけなくなった標語の看板

宿でチャリを借りて、この地方独特の赤土の大地を疾走!!
第2位 理塘/中国
四川省の西、チベット自治州に程近いこの町は、標高4,000mの高山地帯の腹の部分に位置する。
旅人の間では、『鳥葬』が見れる場所として有名な町なのだが、僕はここの町の雰囲気が好き。
町に住む人々のほとんどがチベット人で、人懐っこく、時折見せる満面の笑みが特に印象的だった。
町自体は、東西に延びるメインストリートと南北に延びる大通りがあるくらいで、他は何の変哲もない町だが、
町を望む高台に建つゴンパ(チベット寺院)では、僧たちの生活を垣間見ることが出来る。
ここのゴンパの僧たちは、僕が訪れたゴンパの中では群を抜いてフレンドリーで、
奥にある寮を見せてくれたり、お茶をご馳走になったりと、楽しいひと時を過ごさせてもらった。
今までほとんど接点のないチベット文化だったが、
チベット仏教と共に生きる人々の平凡な暮らしや僧たちの等身大の姿を見て、とても親近感を覚えた。
東チベットに行くなら、ぜひ立ち寄って欲しい町。
※理塘の記事

道に僧が普通にいる生活

ゴンパから見た景色

僧の寮を突撃訪問!!
第1位 モンタニャーナ/イタリア
栄えある1位は・・・イタリアの田舎町、Montagnana(モンタニャーナ)。
『えっ、どこ??』って感じですよね。
旅する前の僕だったら同じく、即Googleマップで検索してることでしょう。
モンタニャーナは人口1万人ほどの町で、イタリア共和国ヴェネト州パドヴァ県に属している。
ここで大体の位置が分かった人は、相当なイタリアマニアか地理オタク、それか僕のブログマスター(笑)
パドヴァとは、フィレンツェとヴェネツィアの間に位置する町で、ボローニャから程近い。
そのパドヴァから鈍行列車を乗り継いだ場所にあるのが、ここモンタニャーナ。
はい、はっきり言って、結構な田舎です。
ただ、そんなモンタニャーナもイタリア人の中では、けっこう有名な町。
理由は、完璧なまでに残る中世の城壁とこの町の特産・生ハム。
僕は過去、色々な町で城壁を見てきたけど、ここまで綺麗で完璧な城壁を見たことがない。
しかも、その城壁は遺跡として保管されているのではなく、今も町の一部として生き続けていることに驚いた。
一杯飲みに出かけたBarの店主は『この城壁は、今も町の守り神なんだ』と誇らしげに語ってくれた。
生ハムについては、これは僕も現地に行って初めて知ったのだが、
モンタニャーナの生ハムはあのパルマと並び、国内の生ハム2大生産地として知られているそうだ。
良質なプロシュートは、スペイン系の肉厚な生ハム好きの僕でも、病み付きになる味だった。
日本ではあまり知られていないモンタニャーナであるが、僕がここで強く感じたのは『町民たちの地元愛』。
日本人が訪れるのが珍しいのか、城壁や広場、Barなどで、よく町民から話しかけられた。
そして、みな口々に言う。
『どうだ、この町は素晴らしいだろう』
その言葉を聞いて、なんだか胸に熱いものを僕は感じた。
※モンタニャーナの記事




城壁の門近くにあった、町唯一の日本料理店。当時は、日本語を話せる女性スタッフがいた。
~次回は街編の最終回、海辺の町編です~
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