静かなる守護神。
楢崎 正剛。 34歳。
私と蹴球親爺氏と同い年。
今回のグアテマラ戦終了後、代表を引退することを表明。
過去4大会のW杯を経験。同世代のGK、川口能活と比較されることが
多かったが、プレースタイルは「動」の川口に対し「静」の楢崎と評される
通り、ゴール前では冷静沈着、井威風堂々どっしりと安定感があり、
派手さはないがミスも少なく欠点が少ないワールドクラスのGKだった。
プレースタイルは「静」でも内に秘めた闘志は熱く、代表では絶大な信頼感を
よせていた。
仲間のミスをビックセーブで助ける。そんな場面をいままで数多く見せてくれました。
印象に残るのはシドニーオリンピック、アメリカ戦。
DF中沢と接触し頭から流血。意識朦朧ちしながらも包帯を巻きながらプレーを続ける。
結果、PKで負けはしたが延長戦は決定的なシュートを何本もセーブした。
初出場のフランスW杯から、今年の南アW杯まで役割は違えど日本サッカーの発展に
大きく関わった選手であることは間違いない。
まだメディアにも公表していなかったグアテマラ戦の90分間。
彼は何を想い何を感じてゴールマウスを守っていたのだろう。
今までの12年間の記憶が走馬灯のように頭をよぎったのか…
いいや、彼ならこの試合90分を守りきることに集中していたはず。
試合終了後の涙。意味していたものは良き思い出と少しの未練。
代表は引退しても名古屋ではまだまだ勇敢な姿を見せてくれるだろう。
彼が残した功績は、これからの代表メンバーがしっかりと引き継いでくれるはず。
12年間、お疲れ様でした。
これからも応援してるからな!!
ザック・ジャパン!!
さて、前回の続き…
2014年に向けスタートを切った新生ザック・ジャパンの親善試合2連戦。
VSパラグアイ VSグアテマラ 。
総括すると、希望(期待)と不安がはっきりと見えた2連戦だったのではと思う。
永遠のウイークポイントだった攻撃面、特に得点力に関しては、ついにベールを
脱ぎそうな森本・香川の活躍と、すでに風格さえ漂う本田・松井・長友(SBだけど)が
君臨する中盤との融合。今回は呼ばれなかったが長谷部やベテランになってしまった
遠藤・小野伸二(まだ信じてるぞ!)が加わると世界にも通用するオフェンスラインが
形成できるのではないかと感じるものがあった。
このほかにも乾や召集されなかったが宇佐美・マリノスのFW小野など下の世代も
スケールの大きいアタッカーがいるので楽しみだ。
反面、DF陣に不安を残す。
トゥーリオ・中沢が抜けると2レベル位落ちるのがグアテマラ戦ではっきりとした。
2人とも年齢的には2014年には厳しいと思うので若手の成長に期待。
岩政(若くはないけど)・栗原・槇野・オランダに移籍した吉田辺りが経験を積んで
大きく成長してほしい。とりあえず急務です。
とはいえ、今回の2戦を見てW杯の経験からか全体的には自信をもって落ち着いた
試合展開をしていたと思う。4年に1回の経験は重みが違うとあらためて実感。
そしてもう一つ・・・この試合で代表から引退を表明した選手について語りたいと思います。


