工場緑地面積率の緩和

 

既報のとおり、現在明石市では、明石市工場立地法地域準則条例の改正に向けてパブリックコメントが行われています

 

現在施行されている条例は、令和3年12月議会において議員提出議案として提案されました

 

提案者は

 

三好議員(自民党真誠会)

梅田議員(公明党)

出雲議員(大路会)

大西議員(未来明石)

 

の4名

 

採決では

 

自民党真誠会(10人)

公明党(6人)

出雲議員

大西議員

竹内議員(明石かがやきネット)

 

が賛成し成立しました

 

しかし、この条例議案は突然提出されたものであります

 

よって、提案されるまでの過程において、市民参画手続きを経た形跡はなく、市民に対する説明も行われていないため、市長がこれを「再議」に付しました

 

「再議」の採決では

 

自民党真誠会(10人)

公明党(6人)

出雲議員

大西議員

竹内議員(明石かがやきネット)

 

に加えて

 

林議員(明石かがやきネット)

吉田議員(同上)

宮坂議員(フォーラム明石)

 

が賛成しまして再可決されました

 

その後、市長は県に審査申立てを行いましたが、県はこれを棄却

 

さらに裁判に進むのかと思っておりましたが、第三者が一定判断したことにより条例を公布&施行し現在に至る

 

というわけです

 

 

さて、前置きが長かったんですが・・・

 

本日のお話

 

「議会多数派」の皆さん方は、市が設置した「工場緑地のあり方検討会」に対する評価が異様に低いのです

 

そのため、この間ことあるごとにこれを批判してきました

 

特に批判の対象となっているのが議論の取りまとめのこと

 

市は

 

「委員全員が賛成した」

 

と説明しておりますが

 

「議会多数派」は

 

「全員が賛成したわけではない」

 

と主張しています

 

市の説明を「虚偽だ」とまで言った人もおりましたが・・・

 

真実は一つです

 

真実は、市が言うように「全員が賛成」したのです

 

私は傍聴していましたから、目の前でそれを見ました

 

 

工場の緑地面積率を緩和することで一致した「工場緑地のあり方検討会」は、その柱として「明石版ネット・ポジティブ・インパクト」を据えることを決めました

 

第5回の「工場緑地のあり方検討会」では、これを同会会長が最後に確認し、全員がこれを了承しました

 

その様子は、極めて明快でありまして、その様子があまりにも明快だったので私は傍聴しておりまして、ちょっと震えたほどです

 

「工場緑地のあり方検討会」は、全6回開かれましたが、この第5回が最も気持ちいい会議でした

 

ちなみに・・・

 

第1回から第4回は、大変勉強になった会議でした

 

私が知らなかったこと、専門家の方々の貴重な意見を聞くことができて、今後に生かせることがたくさんありました

 

最終の第6回は、あきれるほどの手のひら返しがありました

 

第5回で賛成したのに、唐突にこれをひっくり返そうとした方がおりまして…

 

見ていて恥ずかしくなるほど

 

こういう人は、全く信用できませんね

 

おそらく、この信用できない御仁が「議会多数派」に事実と異なる説明をしているのでしょう

 

もしかすると、「議会多数派」が事実を捻じ曲げて結論をひっくり返そうとしているのかもしれませんけどね

 

いずれにしても真実は一つです

 

明石市のホームページでは、当時の議事録が公表されていますので、市民の皆さんには、ぜひそちらをご確認いただいて何が正しいのかをご判断いただければと思います

 

全部読むのは大変だ、という方もいらっしゃるかもしれませんので、今回は、第5回の「工場緑地のあり方検討会」の議事録の最後の部分を紹介したいと思います

 

 

 

 

*****ここから*****

 

2021年11月29日「工場緑地のあり方検討会」議事録から抜粋

 

 

○会長  ESD投資のように、エコロジーに配慮しているところに移行していこうというところもあります。 民間企業も明石ではこういうことをやって貢献しているということをアニュアルレポートや有価証券報告書に書いていけば、特に明石市にある大手企業の中では世界的に投資を受けていらっしゃるところなども良いかと思います。 日本政府も環境税をどうするか検討中ですので、国が率先して、環境にやさしい企業になっていくことも必要だろうと思います。 まずネット・ポジティブ・インパクトこれは全員が賛成いただいた。 それから協定を作ることに関しても基本的に賛成の方向です。ただ具体的にどういった内容なのかというのは、今、小学校区まちづくり協議会も行われている内容に即した形で動かすことによって、無理なくかつ効率的にいきたいと思っています。

それからガイドラインを設置していくということで、内容についても今議論をいただきました。まず、やはり企業の努力もある程度反映させていきましょう。そして、その上で、ガイドラインというよりも条例になると思いますが、相当するような金額を市も出すことによって緑地面積を増やしていくとネット・ポジティブ・インパクトが実現できるだろうと思っています。そしてガイドラインの設置にあたっては、緑の質がかなり議論され、緑の質の中には樹木量や樹種の問題もしっかり書いていきます。その他、他の自治体のガイドラインも参考にしながら、緑の豊かな明石というものを実現していきたいと考えています。この方向でまとめたいのですが、皆さんいかがでしょうか。よろしいですか。

 

○B委員  市街地にある企業にとっては、立地後にできた法律の対応に苦労されていると思うので、ガイドラインを作るときに市街地にある企業については多めにみるようなことを入れていただきたい。法施行後にできた二見人工島にある企業とは事情が異なります。

 

○会長  具体的にはありますか。

 

○B委員  具体的にはありませんが、コンプラと言われている中で、後からできた法律によってコンプラ違反と言われているのはかわいそうだと思います。

 

○会長  いわゆる既存不適格の問題でして、これについては配慮しなければいけないと思います。 ガイドラインに書くべき内容項目については、先ほどの議論を踏まえて事務局に案を作っていただきます。明石市版ネット・ポジティブ・インパクトを大きな柱にして、緩和の方向に向かっていく形にさせていただきたいと思います

 

○事務局  次回の会議日程ですが、12月中に開催させていただきたいと思います。また、改めてご連絡させていただきます。

 

○市長  スケジューリングですが、日程調整して、事前にキャッチボールをさせていただいた上で、可能であれば次回12月にとりまとめ、それが仮に難しくても議会のスケジュールもありますので、年明け早々にとりまとめいただき、その後はパブリックコメントもさせていただき、それを踏まえて条例提案ということになろうと思いますので、事務局も鋭意努力しますので、できるだけスピード感のある対応をあらためてお願い申し上げたいと思います。

 

○会長  方向性はまとまりました。後は、ガイドラインをどうするのかという議論になりました。次回は、ガイドラインの案を出していただいて、時間をかけずに終わらせたいと思います。

 

 

*****ここまで*****

 

会長が「皆さんいかがでしょうか。よろしいですか。」と問うた時、各委員は黙ってうなずいておられました

 

明石市版ネット・ポジティブ・インパクトを大きな柱にして、緩和の方向に向かっていく形にさせていただきたいと思います」と会長が再確認したときも異論はなく各委員はうなずいていました

 

 

これって、全員が賛成したっていうことですよね

 

「議会多数派」は、なにをもって全員が賛成したわけではない、と言っているのか?

 

さっぱりわからんのです

 

市の誠実な説明を「虚偽」と罵った人、私はそれなりに責任があると思いますよ

 

 

まぁ、そういうことなので、ぜひパブリックコメントにご参加ください

 

【意見募集】明石市工場立地法地域準則条例の一部改正(素案)パブリックコメント