読書ブーム | ブログ、つじこまめ

ブログ、つじこまめ

私の名前は、辻村優子。まんなか取って、略称 つじこ。

俳優活動、あと暮らし。
日々の細々、色々と。
そういうわけで、
ブログ、つじこまめ。



年に何回か、
もう寝ても覚めても活字が読みたくてたまらない時期があります。


で、
その衝動も
またある日突然パタッと止むんですが。

今回の読書ブームの火付けは有吉佐和子の「香華」でした。

かなり前に買ったんだけど、
字が多い!ページが多い!って置き去りになってるのを、ふと思い出して読み始めたのがはじまり。


それがもうやたらめったら面白くて。

自由奔放な母親と、それに一生振り回されながらも逞しく生きてく娘の話しで。

明治から昭和初期の激動の時代を、芸者だったり料亭だったり、妾になったりして必死に生きるわけです、その娘は。


もうねぇ、これ語りだしたらとまりません。

あれー
こんな共感しちゃう!?
ってくらい号泣です私。


結局その娘は結婚できないんですけど、でもあらゆる形で「女」っていう性から逃げられないし、
むしろそこで生きていくわけです。


たくまし過ぎてかっこいいわ。


そんなわけで今回の読書ブームは女性作家に限定。

特に「女」に焦点を当てて!
名付けて「子宮系」

その一部をば。

ブログ、つじこまめ-110704_0102~0001.jpg


けっこう順調に読み進みまして、

あら、私今回はけっこう真面目に読書ブームじゃない。

って調子に乗って、今まで手の出なかった、
樋口一葉の「たけくらべ」にトライ。


なにしろ書かれてるのが昔の書き言葉ですからね、
ちょっとした勉強です。


件の「たけくらべ」、見つけましたよ、古本屋で。

ブログ、つじこまめ-110704_0102~0002.jpg


さぁ、
高いハードル、
越える時は今!

言葉の壁を乗り越えて新しい世界へ。

こんにちは、
樋口一葉!



と、ページを開いたら、



ページのそこら中に
蛍光ペンのラインに手書きの注釈。

ブログ、つじこまめ-110704_0105~0001.jpg


誰ですかーっ!

教材、売っちゃだめだよ!


逆に読みやすいけどさぁ、

なんかもう、

どんな人がこの本使ってたのかなぁって気になって気になって、
「たけくらべ」どころじゃなくなっちゃって。



そんな感じで今回の読書ブームは幕を下ろしたのでした…



結局こんなオチだよ!