地方分権で汚職が増えるじゃ困るわけです。 | 辻雅之のだいたい日刊オピニオン
大分県の教員不正採用の話ですが、要は教育委員がまったく仕事をせず、その下の教育長以下教員たちの独立王国ができていて、不正の温床となっていたと。中立公平のために独立性をもたせた行政委員会の意味がまったくないわけです。

教員不正採用の話はいろんな県で聞く話です。そんなのだったら、国が試験をし、自治体に配分した方がいいんじゃないかということになってくる。地方分権より中央。この10年以上の間、地方分権を推進してきた人たちの努力を無にするようなことを、少なくとも大分県の教育委員会はやってきたわけです。

だから私は道州制を主張します。府県よりも規模が多い州単位で採用作業を行う。規模が大きくなれば、可能性はゼロにはならないけれども、当たり前のように不正が行われる素地は減るわけです。県という垣根をこえて、九州全体で教員が交流し、子どもの学力を上げる努力をすれば

……もっとも「働かないでムダ飯食べてる教育委員」たちをなんとかしなければいけません。教育委員公選制とはいわないまでも、知事選にあわせて住民審査して罷免できる制度とかあればいいかもしれません。

しかし、大分の採用取り消しは、あの程度の状況証拠で大丈夫なんですかね。地位確認の訴訟起こされたらどうするんでしょうね。教育委員会の人もなんか自信なさげだし。