『美の壺』 安田美沙子さんの振袖 | 辻が花染め工房 絵絞庵ブログ

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ようこそ、おこしやす。
京都は洛北、絵絞庵(えしぼりあん)という工房で、辻が花という技法を使い、着物をつくっています。辻が花や身近な自然・京都のこと等々

3日に放送されました


美の壺 「新春 京の四季スペシャル」



見ていただけましたでしょうか。



安田美沙子さんが着てはったのは、辻が花の牡丹の振袖です。



辻が花染め工房 絵絞庵ブログ-『美の壺』 安田美沙子さんの振袖


振袖らしい華やかなピンク色が、映像でもちゃんと映っていましたひらめき電球


辻が花染め工房 絵絞庵ブログ-『美の壺』安田美沙子さんの振袖


辻が花染め工房 絵絞庵ブログ-『美の壺』安田美沙子さんの振袖


番組の締めでは辻が花をネタにコント仕立てになっていましたが、

あの着物が辻が花?と思われた方も多いかもしれませんあせる


辻が花を花の名前・柄の種類だと思われていたり、かの有名な久保田一竹さんの一竹辻が花を思い浮かべる方には??となると思います。


辻が花染め工房 絵絞庵ブログ-辻が花


↑ こちらは安土桃山風の古典的な辻が花です。


この手の古典的なものや、一竹さんのもの、文様として柄だけを模倣したものが一般的に認識されている辻が花でしょう。


辻が花には必ず墨描きが入っている というイメージを持たれる事が多いですが、

本来の辻が花は絞りによる複雑な絵模様染めで、墨描きは更にリアリティを増すための補助的なものと考えていただいて構わないと思います。


残された辻が花とよばれる着物や古裂を見ると、この手の辻が花はあくまで当時の一つの流行・スタイルであるという事がすぐに分かります。

辻が花染め工房 絵絞庵ブログ-辻が花



以下は、NHK向けの、今回の着物の説明です。


『絵画的な染めである友禅のなかった時代、なんとか衣服に絵模様を染めようと工夫したものが、絞りによる模様染である辻が花です。

広く世間に知られているものは、虫食いのある墨描きが入ったものですが、秀吉の桐矢襖文辻ヶ花染道服に代表されるような、絞りだけで絵模様を現したものが数多く残されています。

四季の草花だけでなく、千鳥や今年の干支の兎などの動物の柄もあります。


辻が花染め工房 絵絞庵ブログ-桐矢襖文辻ヶ花染道服


友禅の登場や時代の変化等により技術が途絶えてしまったので、今では幻の染めともいわれていますが、
この着物は当時の技術を受け継ぎつつ、更に細やかな技で、牡丹を染め出しています。

いわば現代に咲く辻が花といえます。』



今回の放送で、こういう辻が花もあるという事を多くの方に知ってもらえたのではないでしょうか合格


再放送は 1月22日(土)午後2:00~ 教育テレビ です。


見逃した方は是非☆





うちのHP→辻が花染め工房 絵絞庵 (えしぼりあん)



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