<消費者庁>LED電球の光足りない!景品表示で12社に再発防止命令 これはイジメだね! | 失敗しないLED照明活用術

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6月12日 <節電対策>政府、LED電球に販売切り替え要請! 
LED電球に替えて、もっと節電してください!と政府(環境省、経産省)が国民に要請しておいて、

6月14日 <消費者庁>LED電球の光足りない! 景品表示で12社に再発防止命令
こんなに粗悪品がでてます! ので電球工業会に加盟しているメーカーの商品を買いましょう!

このニュースが逆だったら、政府が、
粗悪品を買わないで、電球工業会に加盟しているメーカーのLED電球に替えて節電してください」 
と政府が宣伝しているようなものですね。


昨日のブログで、
「2008年に2012年までに電球の製造を中止するように要請していたわけで、業界のインタビュー取材を事前にしていて、ちょっと販売プロモーションのような感じがします。」 
と書き、なんか臭いなぁ~と思ったら、やっぱりでした。

ちょっと解説します。

消費者庁のニュースリリースはこちらです。 
一般照明用電球形LEDランプ販売業者12社に対する 景品表示法に基づく措置命令について 

これを読みますと、こんなことが書かれています。

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ア 日本工業規格(JIS)において、白熱電球の40ワット形の全光束は485ルーメン、白熱電球の60ワット形の全光束は810ルーメンと規定されている。 

イ 白熱電球は、ほぼ全方向へ配光されるのに対し、LED電球は、現時点においては、下方向(下向きの照明器具に取り付けて用いる場合。以下同じ。)への配光が強く、上方向及び水平方向への配光が弱い形状のものが多い。
 
   このような形状のLED電球を、例えば白熱電球の60ワット形の代替品として、ダウンライト、スポットライト等の上方向及び水平方向へ光が広がる必要性の低い照明器具等に取り付けて用いる場合には、当該LED電球の全光束が白熱電球の60ワット形の全光束より低くても、下方向の明るさが白熱電球の60ワット形と同等となる程度の全光束であれば、白熱電球の60ワット形と同等の明るさを得ることができる。 

   しかし、空間全体を照らすための照明器具等に取り付けて用いる場合には、少なくとも白熱電球の60ワット形と同等以上の全光束でなければ、白熱電球の60ワット形と同等の明るさを得ることはできない。 
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ということは、
日本工業会(JIS)では、このように規定されています。
白熱電球とLED電球とは配光性能が違うけど・・・
LED電球は白熱電球なみの明るさを得ることができない。

日本電球工業会は、電球形LEDランプ性能表示等のガイドライン  で次のように表示することができる、
としてます。





以前のブログ、電球は灯り、LEDは光り。この明るさの違いを知っておきましょう! でも書いたように、
今までの照明とLED照明では、そもそも明るさの性質が違う照明なのです。

それを白熱電球の基準でLED電球を裁いているわけです。
一応、配光性能は違いますが、と言い訳してますが・・・

確かに、明らかに照度不足のものもあり、私達のように知名度がないと、
「暗いんじゃないの?」「すぐ切れるんじゃないの?」「メーカー品じゃないと」などと言われ、
困ることもしばしばありますが、このやり方は「誠」を感じられませんね。

ほんとに、業界と行政との良いコンビネーションです。 
そうそう粗悪品ではなく、あくまでも「景品表示法の処置命令」なのです。念のため!

明るさについて、もう少し解説すると、
LEDは直進性が強いので、一方向へ遠くまで光が届きますが、そのエリア全体360度「空間」を明るくすることは苦手です。

照明直下の本を読むとかの作業面は十分に明るくて問題がなくても、天井やカベなどが目に入る部分が明るくないと「空間」が明るいとは認識しないのです。

それを従来的、慣習的な常識で「暗い」と言っていて、またそれに慣れ親しんでいるので、みなさんも納得されます。

しかし、日本は部屋全体を明るくします。対して、欧米では電気スタンドなど必要な部分を、電球色などの照明で落ち着いた空間にするように明かりの考え方も違います。
ホテルの部屋がそうですよね。

これはほんの一例ですが、LED照明は今までの照明と明かりの「質」が違います

白熱電球は「灯り」LED電球は「光りなのです。
それを理解したうえで上手に使ってほしい! と思います。

これからLEDの特性を生かした、今まで考えられなかった製品が、どんどん出てきます。

まだまだ始まったばかりです。


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