日常は当たり前じゃない
中学3年生の頃、私は腎臓病に罹り入院しました。ちょうど高校受験を控えた夏休みの時期でした。ところで、入院生活って何が辛いと思われますか?大部屋での集団生活???いえいえ。私が1番辛かったのは、「いつ退院できるか分からない、先の見通しが見えない→だからとても不安」でした。病室の窓から外を見ると、通行人が見えます。でもその普通の通行人が私にとっては、まるで別世界の住人に見えました。好きな時に自由にどこへでも行けるんだ…ただただひたすら羨ましく感じたものです。そして、東日本大震災や熊本大震災、九州豪雨など、日常が一瞬で暗転しまうんだ、当たり前の日常が一瞬で当たり前ではなくなってしまうことが起こり得るんだ、ということは多くの方々が感じたことと思います。*****そして昔の自分と同じように、入院生活をされ、先の見えない不安と戦いながら日々を過ごされてる方たち。幸い、入院生活は2カ月で終わり、なんとか受験にも間に合いました。晴れて「別世界の住人」になれたわけです。さて、本日はレッスン前にスタジオをお借りして1時間ほど練習。日々思うようにいかないとつい不満を持ってしまう自分。でも、当たり前は当たり前じゃないんだ。と思うことで自然に謙虚になり、人に対して寛容になり、そして自分も穏やかな気分になる。今何らかの事情で、普通の生活を送ることのできない方々が、いつか平穏な日常を取り戻せますように。。