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雷神トールのブログ

トリウム発電について考える

どうして家計が危機的状況に陥ったか?  その理由について書きます。

理由はある人に救いを求められ、お金を貸したことにあります。すぐに返しますからどうかお金を貸してください、必ず返します。私は約束は絶対守ります。借りた金を返さないなんてこといままでしたことがありません。

 

そう繰り返し言われ、その必死な様子にウソではない真摯なものを感じたのでその人の言葉を信じて金を貸したことに始まります。

最初は金額もたいして大きくはなかった。2万ドルあればなんとかなる。半分は友達に借り、半分の1万ドルを貸してくれませんか。足りない分はなんとか当局と交渉して、ここから出してもらえるようにする、ということで始めました。

しかし、すぐに状況は変わり、2万ドルで後任を手配できる筈が7万ドルに跳ね上がった。状況が悪化して危険度が高まったため後任候補者が要求する金額は3倍以上跳ね上がったのでした。

それが狂い始め。それからは次々と予定が狂い、すぐに返すという約束と大いに違って4月が7月に、7月がクリスマスとなり、クリスマスが2月となり、それらがみんなダメになってとうとう2年が経ってしまったのです。2年経った今もいつ返してもらえるのか予定は判らない。

ここまで書いて読者は私が金を貸した相手はもしかして軍人さんかも知れないと推測されたことと思います。

 

そうなんです。軍人さんです。普通の市民だったら予定が2年も狂うなんてことはまずないでしょう。

しかし、軍隊という特殊な組織、しかもこの国の特殊な事情らしく、後任を自分で手配しなければ退役できない。

 

しかもその後任の手配には多額の身銭を切らなければならない。というなんだか万事お金で物事が決まるという習慣がある国。

 

日本やヨーロッパの常識から考えれば非常におかしな仕組みが習慣になっている。契約にしても、平気で反故にされる。

 

当初の契約の期限はとうに過ぎているのに後任が手配できない限り退役できず、いつ自分の家に帰れるかの予定もいまだに定まらない。

 

そういう特殊な状況に置かれている、ということが関わりを持った後で判った。そうしたことがすべての原因なんです。

ある人というのは、米軍の士官です。しかも女性。彼女は頭は良いし体力もあり行動もきちんとして尊敬できる人格の持ち主です。ただ一般的知識に欠ける。14歳からずっと軍隊で育った。ある時ナポレオンについて話したらナポレオンを知らなかった。ある紛争地域に赴任してるとしか今は言えません。

PKO職員に自分から志願し1年半の契約で任地に派遣され軍事キャンプに暮らしています。

 

毎朝2時に起き、その日の仕事の準備をします。週に一度、パトロールの日があり、その日がいちばん危険で、すでに部下や同僚が何人も死んだ。 彼女自身も一度脚を撃たれ入院した。

パトロールが怖いのはスナイパーに狙われるから。テロリストの攻撃をたびたび受け、自分のチームで死んだ兵士が二人も出た。

 

つい昨年の暮れも音信が途絶えたと思ってたら入院してたのだと。撃たれたのは昨年暮れのことで二度目の負傷となった。こんども脚を撃たれ松葉づえに頼ってでないと歩けなくなった。

日曜には基地内にある礼拝堂にお祈りに行く。敬虔な福音派の信者です。礼拝を済ませた後は、日曜毎のトレーニングが待っている。

この繰り返しで2年が経ってしまった。彼女は死を恐れている。死んだら一人しかいない身内の娘が孤児になってしまう。それを思うと身もだえするほど今の状況から逃げ出したくなる。こんな使命を選んだ自分は悪い母親だ。自分で自分を責める。今はお金よりも命がどれほど大切か。後悔に歯ぎしりする。今すぐ自分の家に返してもらえるなら貯めた銀行預金すべてを差し出しても惜しくない。

一日も早く基地から出て娘に逢いたい。娘は保育園に預けてある。保母さんに連絡するとママに会いたいと泣いて困ると言われる。身寄りはこの4歳(今は5歳)になる娘しかいないのでなんとか出られるように助けて欲しい。そう必死で救いを求められたのです。問題は基地内部からは外の世界、とりわけ銀行とのコンタクトが禁じられていることです。


チームメイトの中には家族や友人に助けて貰い後任を手配し外に出ることが出来た者が何人もいる。だが、この人は4歳になる娘一人しか家族がいない、ご主人は娘が出来たすぐ後に癌で死んでしまった。ご主人も本人も身寄りのない孤児として育った。これは極めて特殊な状況で軍の規約にも例外としても扱いが決められていない。

 

最低生活をしている者(私)が、こういう特殊な状況にある人のために銀行からローンでお金を借りて後任者の手配に必要な金額の一部を送金し手続きをしようとしたこと自体、はじめから間違っていたかもしれない。と、後悔はする。が、乗りかかった船だ、途中で投げ出したくはない。

(つづく)