化粧に粋を凝らしたアグネス | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

化粧などは絶対しなかっただろう男まさりのジャンヌダルクとは打って変わって、アグネス・ソレルは化粧に念を入れ新しいファッションを創作し 宮廷に流行を引き起こした。

アグネスは小貴族の娘。シャルル7世との最初の出会いは彼女が21歳の時の1443年3月19日でト
ルーズでのことだったと言われる。

シャルルは一目でアグネスの美貌に虜になり、初めはアンジェ城に王妃マリー・ダンジュの侍女として送り込んだ。やがてアグネスはフランス王国で最初の公認ファヴォリット (favorite )、寵姫の座に収まった。

それまでフランス王には愛人が沢山いたけれども、彼女たちはみな陰の存在で表に出ることはなかった。シャルルにはアグネスの他にも愛人が居たがアグネスほどに寵愛され重用されることはなかった。

アグネスは衣装と化粧に工夫を凝らし、旧式の化粧で済ませていた正妻を日陰に追いやったほどだった。

ヴェールとか頭巾を捨て、肩を露わにしたデコルテを発明したのはアグネスである。頭髪を高くピラミッドのように結い上げ、テンなど高級毛皮で縁取りされた長さ8メートルにも及ぶローブを引きずって歩いた。

 

香り高い香油を塗り、きめ細かなシュミーズを流行らせ、真珠の首飾りを掛け、毎朝ピーリング(peeling)で皺を防ぎ、夜はハチミツのマスクを欠かさなかった。イカから採ったパウダーをはたき、コクリコ(ヒナゲシ)の花びらから作った口紅をさした。眉毛を剃り、髪をひっつめにして額を大きくみせた。これは、この時代女性の身体をエロチックにみせる主要なファッションだった。アグネスは顔の大きさに比して眼が大きかったのでこのスタイルは余計に魅力を引き立てた。

 

 

 写真はウイキペデイアからお借りしました

 

 

 

シャルルは1444年にダイヤを含む2万600エキューの宝石をアグネスに贈った。

ジャック・クールにとりアグネスはこの上ないお得意さんだったのだ。ジャックは中東から高級化粧品と稀少な布地を仕入れてアグネスに納品した。 宮廷の貴婦人たちはこぞってアグネスを真似、ジャックから高級化粧品と豪華な布地を競って買うのだった。