ウインタースポーツとしてのバイアスロン(Biathlon フランス人はビアトウロンと発音してます)は日本ではまだよく知られていない競技ではないでしょうか。
それは一つには実弾入りの銃(カービン銃)を使うことにあり、出場者がどうしても軍人や警察官に絞られてしまうことにあります。民間人でもなれないことはないのですが凄く時間が掛かるらしいです。フランスチームの選手はほとんどが「税官吏」(画家のドアニエ・ルッソーも税官吏でした)です。
昨日の男子リレー、確か3周目だったと思います。先頭を行くドイツ、フランス、イタリアチームの選手が立ち撃ちの射撃位置に着いた時、まだ前の伏せ撃ちの段階で、マットに寝て射撃を終えようとしてる選手が二人映りました。そのうちの一人は日本の選手でした。つまり先頭とコースを丸一周遅れていたんです。
ジュリア・シモンのマススタート2連覇のすぐ後、男子リレーが行われ、なんとフランスチームが優勝。ノルウェーチームは、40位ぐらいでリレーを引き継いだタラエとヨハネス・ブー兄弟はぐんぐん追い上げ、ついに最終走者のヨハネスがトップに立ったのでしたが、4位にいたエミリアン・ジャクランがゴール前500mほどの上がり斜面でスパートを掛けて追い抜き、ヨハネスの激しい追い上げをかわしゴールラインまで先頭を守り抜いたのでした。世界最高チャンピオンのヨハネスの動きを慎重に視て、すでに体力を使いつくしてると、見定めたのでしょう。ジャクランの快挙にテクニカルスタッフも入れたフランスチーム全員が歓喜に沸きました。
写真はネットからお借りしました。下は今シーズンだけでもすでに40回は表彰台に上がった世界チャンピオン、ヨハネス・ブーの画像です↓
銃についてひとこと追加します。上にはカービン銃と書きました。古フランス語にCarabinier (騎兵隊)という言葉があり、カービン銃はこの言葉に由来します。フランス革命中に使用されたM1793 カービン。米南北戦争中に北軍が開発したスペンサー銃。ウインチェスター・レバー アクション・カービンなど歩兵銃と比べて銃身が短い銃でリボルバー拳銃と同じ銃弾が使える利点がありました。
しかし現代ではカービン銃は分類上「小型のライフル」とされているようです。日本の防衛省には Carbine の英単語を「小銃の一種で、歩兵銃に比べて銃身が短い銃」と定義しています。訳語として「騎銃」を当てているそうです。
ネット上で「ウインタースポーツ」の種類を検索すると、雪上競技と氷上競技と大分され、雪上競技を4つに分類してます。
1)アルペンスキー 2)ノルデイックスキー 3)フリースタイルスキー 4)スノーボード
そして2)のノルデイックスキーをさらに ①クロスカントリースキー ②スキージャンプ ③バイアスロン と3つに分類しています。
バイアスロンの説明として「クロスカントリスキーとライフル射撃を組み合わせた競技」としています。国際バイアスロン連合の管轄にあり、国際スキー連盟の下ではノルデイックスキーには含まれません。
照準器はレンズおよびプリズムを使用した光学照準器は禁じられおり、マイクロサイトと呼ばれるピープ(覗き穴)により照準します。
スモールボア(small Bore 小口径)、口径5.6 mm (22口径、ロングライフル実包)の競技用ライフルを使用と決められています。
銃を使用するため日本国内では銃の所持に関し都道府県公安委員会の許可が必要。さらに公式戦に出場するには日本ライフル射撃協会の認定銃である必要があります。

