ハリーメイさんお元気ですか?
テレビも接続不良だしDVDも観らんない。本を広げるも天眼鏡を持ち出さないと字が読めない。 残るはお絵かきくらいですね。童心に帰って水彩画をやり直しはじめて良かった。メイさんが同じ農場を横の楕円の枠内に描いたのを昔 買ってくださいましたが、色が派手すぎと感じてたので今回寂びた田舎の色で描き直してみました。
5月11日、フランスでは今日から外出規制の緩和が始まります。
お天気さえよければフォンテンヌブローまで行って森を歩きたいところだが、生憎昨夜から雷を伴う大雨で表に出る意欲が湧きません。
規制緩和によって100km以内は証明書無しで行動できる。この100kmというのが道のりの距離なのか直線(Vol d'oiseau 鳥瞰)距離なのか首相の最初の発表では明らかじゃなかったので、フォンテンヌブローはこことの距離は110kmだぞ。ぎりぎりアウトじゃん、とカミサンと言い争ってたが、後に直線(Vol d'oiseau 鳥瞰)距離と判明して大いに喜んだのだった。直線距離だと90kmで道のりだと110kmと際どいところなんだよな。カミサンはお袋さんの墓参りを理由にすれば100km以上でも許されるはずと言い張ってたのだがこれで無理に理由をつけなくてもOKとなった。行きたいのは大きなガーデニングの店なので。
すでに土曜日、2か月に及んだコンフィヌマンがこの週末を最後に解けるとあって、月曜まで待ちきれない人々が車でウチの庭と公園の間にある県道を走る走る。切れ目なく音立てるので、また騒音公害が元に戻るんかい、とちょっぴりうんざりしました。コンフィヌマンの間中これぞ田舎で暮らす醍醐味とばっかりに庭の長椅子に沈み込んで静寂に囲まれて昼寝できたのがウソのよう。
普段から買い物以外めったに外出しなかったのでコンフィヌマンの間もいつもと代わりのない日常でした。
外出証明を自分でプリントしサインしたものを出るたびに持ち歩いてましたが、検問に遭ったのはただの一回だけ。その日はここの村にはないコインランドリーと口座がある銀行のATMへ行くと理由を書いたのでカミサンが助手席に乗ってたけども洗濯物をいっぱい積んでたためか、二人の証明書をチェックした警官はうるさいことなに一つ言わずに「はいOK」と放してくれたのだった。
コインランドリーへ行ったのは洗濯機が壊れたためで、故障といっても丸窓のゴムパッキンに洗濯物が挟まり歪んでしまって水が漏れるため。かれこれ10年近くも洗濯好きのカミサンが毎日使ってる洗濯機はMiele の製品でドイツ製はやっぱ頑丈だわい。でもそのうちと思ってたことが現実になった。
不幸は次々起こるもので、愛用してた小型カメラのレンズ収納機能が動かなくなり写真が撮れなくなったのを皮切りに、CD・DVDコンポが動かなくなり、ついでノートパソコンの調子が悪くなった。3日前からついにネットにもEメールにもアクセスできなくなった。プリンターのインクが切れ、買い物に行くたびにスーパーのインク売り場を覗き、普段行かないスーパーにも寄って探したけどどこも在庫切れ。メーカーと品番の合うインクの棚は空っぽ。証明書を印刷するのに黒インクは須だもんな。もっと前に買っときゃよかった。日付を書き直した古いのを携帯してたけどチェックには合わず幸い規制緩和にどうにか辿り着きました。
規制緩和されてもカフェとレストランは今月末まで閉鎖だし、主要美術館、映画、演劇、コンサート、スポーツイヴェントは当分の間中止か延期、通勤用の電車バスに乗るにはマスクが義務付けられ、隣人と1mの距離を置き、学校の教室も1クラス15人まで、理髪店が解禁になるけど理髪師も客もマスクを着けて髪を整えるんだと。