今年は初めてモンテーニュ通りからシャンゼリゼに入った。この通りはシャネルはじめ名だたる化粧品、ファッション・メーカーが軒を連ね、ホテル・プラザ・アテネ、コンサートホールのテアトル・ド・シャンゼリゼがある超豪華な通り。
最終日の伝統どおりスタート直後シャンペンが振る舞われた。並んで語らいながら最後のレースを楽しむ選手たち。3週間の激闘を終え和み合う。
乾杯するSKYチーム↑
先輩のフルーム選手と優勝を果たしたゲラン・トマス選手↑
SKYチーム・ジャージの背中を飾る「シャチ」の絵↑ 最も攻撃的な海の動物だ。
語り合うアラフィリップ選手とペーター・サガン選手↑
例年よりペースが速い。ブローニュの森からシャンゼリゼに入るあたり、集団を抜け先行する選手がひとり。TDFに18回出場、これが最後のレースとなるフランスのシルヴァン・シャヴァネル選手。
シャンゼリゼ往復とコンコルド広場、チュイルリー公園沿いの道、ルーヴル美術館駐車場入り口のトンネルを潜り、ジャンヌダルクの黄金の騎馬像が立つピラミッド広場を左折し、リヴォリ通りを抜けてコンコルド広場に戻る。このコースを8周した後、シャンゼリゼ通りの凱旋門寄りに設けられたフィニッシュに飛び込む。8周半のレース。
残り1周まで6人のグループが60km/h を上回るスピードで先行を保った。だが、じわじわと加速する集団に追い抜かれてしまった。
ゴール前のダッシュを狙う選手たちが次々と先頭に上がって来る。ペーター・サガンがどこまで頑張るか注目された。
競り勝ったのはノルウエーのアレクサンダー・クリストフ Alexander KRISTOFF 選手だった。ペーター・サガンはダッシュせず諦めた様子。怪我で最後の踏ん張りができなかったのだろう。8位に終わった。
右端の白のジャージ、手を上げてるのがステージ優勝したクリストフ選手↑
個人総合優勝: 英国ウエールズ出身のゲラン・トマス Geraint Thomas, 83h17'13"。
表彰台でウエールズの旗を両手で広げるトマス選手↑
2位: オランダ(Netherland )のトム・デユムーラン Tom Dumoulin, 83h19'04"。
3位: 英国のクリス・フルーム Chris Froom , 83h19'37"。
表彰台に立つ3人。左からデユムーラン、トマス、フルーム選手↑
ゲラン・トマス選手は1986年5月25日生まれの32歳。2007年にプロ入りし、2010年からSKYチームに所属。板張りの競技場で行われるトラック・レースを得意とする。2008年と2012年オリンピックのトラックレース、パシュートでチーム優勝。2007、2008、2012年には世界選手権の同種目で優勝している。
クリントイーストウッドに似てますね↑
ロードレースでは2010年に英国チャンピオン。2015年E3グランプリ優勝。2016年パリ~ニースに優勝している。TDFで個人総合優勝した3人目の英国人。TDF4連勝を飾ったフルーム選手とはSKYのチームメイト。フルーム選手は個人総合3位に終わった。
優勝者に贈られるカップ↑ グラールだ!
2位のトム・デユムーラン選手は1990年11月、マーストリヒト生まれの28歳。2012年にプロ入りし現在 Sunweb チーム所属。タイムトライアルを得意とし、オランダでは3回優勝。2016年オリンピックで銀メダル。2017年の世界選手権のタイムトライアルでチーム優勝を飾った。
苦痛に打ち勝ちゴールを果たしたペーター・サガン↑ 最優秀スプリンターのグリーン・ジャージを着る。
赤の水玉ジャージはアラフィリップ選手↑ 最優秀登坂賞を獲得したフランス選手。
今年のTDFは第一週がサッカーW杯と重なったため一部しか観なかった。転倒事故がいつもより多いと感じた。3週間のレースで疲労が溜まり、転倒の負傷と闘いながら最後までレースを捨てなかった選手が何人も居た。彼らの健闘は感動を誘う。
サッカーでもボールの奪い合いで身体ごとぶつかり合い、頭、脚の負傷が絶え間なかった。
めのお自身が膝を強打したこともありプロのスポーツ選手が苦痛と闘う姿が他人事でなく感じられた。
優勝したゲラン・トマスと奥さんの顔が偶然二重写しになっていた↑
めのおの膝は冷やすと痛むようだ。サポーターをはめて、そろそろ昨年回った森のコースを走ろうかと思う。
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