さくらんぼの実る頃 | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

庭のサクランボの木が今年はじめて沢山の実をつけました。
 

 

 

 

今年もまた「さくらんぼの実る頃」がやってきました。

 

 

 

 

まず、唄を聴きましょう。イヴ・モンタン、ジュリエット・グレコとおなじみの歌手と沢山の歌手がこの唄を歌ってます。

ここではナナ・ムスクーリ、と少し変わった画像を You Tube から。

 

 

 

 

 

このシャンソンはパリ・コミューンと深い関係にあります。

 

 

 


 

 

パリ・コミューンは1871年の1月から5月までの短い期間でしたが、世界で最初の労働者による政権が樹立された歴史的事件です。

パリ・コミューンが起こる5年前、1866年にこの唄の歌詞がジャン・バチスト・クレマンにより書かれました。

クレマンがベルギーへ旅した時、フランドルの道にある古い民家の庭にサクランボがたわわに稔っているのを見て作ったといわれています。

 

しかし、1870年に勃発したプロシヤとフランスとの戦争(普仏戦争)は、プロシヤだけを敵と考えていたフランスに対しドイツ諸侯が連合軍を形成し、1870年9月にはセダンでフランス軍は包囲され、ナポレオンIII世が捕虜になってしまいます。ヴェルサイユ宮殿をドイツ軍が占領し、1月18日プロイセン王はヴェルサイユ宮殿で新しく樹立されたドイツ帝国の皇帝ヴィルヘルム1世として即位しました。

1月28日には首都パリが占領されました。

ドイツに降伏したフランスは第二帝政を廃止し第3共和政となりました。

 

しかしドイツへの降伏を不服としたパリ市民はドイツ軍と共和国軍に反旗を翻して蜂起し、ここに世界で最初の労働者による政権、パリ・コミューンが樹立されました。

しかしその寿命は短く、血の週間と呼ばれる共和国軍による掃討作戦でコミューンに参加した大勢の市民が逆殺されました。

「さくらんぼの実る頃」の唄はパリの民衆によりコミューンの間唄われ、作者のジャン・バチスト・クレマンもコミューンを支持して闘った一人でした。

ある日、バリケードに20か22歳くらいの若い娘が入って来て食料を配ります。ここは危ないから帰りなさいと皆が言うのも聞かず、娘はそこに立て籠もりました。すぐに軍による攻撃が始まり、仲間の二人が肩と額に銃弾を受けて倒れました。若い娘は怖がりもせず、倒れた二人を健気に看護しました。クレマンとその仲間は娘がルイーズという名の労働者としか知らず、戦闘の激しさに紛れ、別れたまま二度と会うことはありませんでした。クレマンはこの娘の勇気に感動し、この唄をルイーズに捧げることにしました。

 

 

パリ・コミューンには優れた女性闘志でルイーズ・ミシェルという女性がいました。短い期間でしたが、コミューンが打ち立てた新しい社会変革が現在もフランスには残っています。国によるすべての子供の無償の教育。その教育における宗教と政治の分離(ライシテ=無宗教の原則)、男女の平等など。

 

ルイーズ・ミシェルは女性闘志の中でも優れた指導力を発揮しました。が、コミューンが敗れた後、レユニオン島へ流罪となります。しかしここでも彼女は持っていた知識を仲間の労働者に惜しむことなく分かち与えました。1898年に彼女が著した本「ラ・コミューン、歴史と想い出」には、クレマンが出会った勇気あるルイーズは私ではない、と書いています。

 

最後に、この唄の歌詞とそれを日本語に訳して自ら歌った加藤登紀子さんの歌を貼り付けます。

 

 


 

 

LE TEMPS DES CERISES


Quand nous chanterons le temps des cerises,
Et gai rossignol, et merle moqueur
Seront tous en fête !
Les belles auront la folie en tête
Et les amoureux, du soleil au cœur !
Quand nous chanterons le temps des cerises,
Sifflera bien mieux le merle moqueur !

Mais il est bien court, le temps des cerises
Où l’on s’en va deux, cueillir en rêvant
Des pendants d’oreilles…
Cerises d’amour aux roses pareilles,
Tombant sous la feuille en gouttes de sang…
Mais il est bien court, le temps des cerises,
Pendants de corail qu’on cueille en rêvant !

Quand vous en serez au temps des cerises,
Si vous avez peur des chagrins d’amour,
  Évitez les belles !
Moi qui ne crains pas les peines cruelles,
Je ne vivrai point sans souffrir un jour…
Quand vous en serez au temps des cerises,
Vous aurez aussi des peines d’amour !

J’aimerai toujours le temps des cerises :
C’est de ce temps-là que je garde au cœur
  Une plaie ouverte !
Et dame Fortune, en m’étant offerte,
Ne pourra jamais fermer ma douleur…
J’aimerai toujours le temps des cerises
Et le souvenir que je garde au cœur !

J.-B. Clément.



加藤登紀子による歌詞の日本語訳

 

さくらんぼ実る頃 鳥たちは浮かれて歌うよ 誰かに恋して

……

恋の終わりおそれるなら さくらんぼの赤い実を 愛してはいけない
あふれるようなよろこびがいつかきっと 苦しみに変わるころ
愛をうたった鳥は去り 季節の終わりを告げていく

 

 


歌詞の全部は以下のリンクから

https://www.uta-net.com/movie/83523/

 

 

 

≧(´▽`)≦