髭の流行 | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

このところフランスの政治家やスポーツ選手など有名人に髭(ひげ)を生やすのが流行っている。

口ひげはカイゼル髭とか漱石のちょび髭とかチャップリン髭とか昔から流行ってましたが、数年前からフランスでは口の周りに無精ひげを生やす、つまり顎鬚が流行してます。

テレビのニュースキャスターも真似て生やし始めたはいいけど、似合わないから止めろと上司にいわれたか、うっすら生えた所できれいさっぱり剃ってしまう例が多いです。

政治家では首相のエドウアール・フィリップ氏↓

 

 

 

ついで、2・3日前に共和国前進党(LREM)の総会でほぼ満場一致で党首に選出されたクリストフ・カスタネ―ル氏。

 

 

黒々した顎鬚がなにやら原始性あふれるエネルギーを感じさせる。

カスタネ―ル氏はマクロン大統領の選挙戦の時から側近として活躍し、マクロン・フィリップ政権の政府スポークスマン(Porteparole ポルト・パロル)を務めてきたが、このたび党首に選ばれたことにより、スポークスマンを退き、対国会国務大臣も入れ替えが行われる予定。なかなか代わりが決まらず、発表が遅れています。

 

 

フランス人の髭の濃さに日本人は到底かないようがなく、例えばラグビー選手でタックルを跳ね飛ばし突進する図抜けた体格と馬力で人気があったセバスチャン・シャバル(Sebaschan Chabal)の長髪とヒゲの長さは、まるでネアンデルタール人が時代を超えて芝生に突如出現したかのような驚きを与えた。

 

 

シャバルは現役を退き現在はワイン造りに打ち込んでいて、3年前に始めたワインがこの秋初めて市場に出回るそうだ。ラグビーやサッカー選手がワイン製造業に転職する例はフランスではたくさんある。

ちなみに今年のラグビーフランス・チームは一度だけニュージーランドのオールブラックスを破る快挙を成し遂げたが第2戦では大敗したし、南アチームにこんどこそ4連敗の雪辱を果たせるか最後までファンが声をからして応援したが惜しいことに1点差で惨敗した。

明後日の対日本戦が放映されるだろうから楽しみだ。

 

 

ところで日本の床屋さん(最近は理髪店というのだろうが)は男なら大抵なにも言わずとも椅子を倒し熱い蒸しタオルを当てて髭を剃ってくれた。ついでに耳の穴の掃除から鼻毛を切ることまでしてくれたうえに肩叩き、背中のマッサージまでしてくれた。

日本が好きで長期滞在してるフランス人などはどうしてるんだろう? とふと思った。なにもいわずやってもらってるのかな?

料金はフランスのバリカンでガーっと切ってハイおしまい。チェーン店の1500円くらいでやってくれるのと比べたら、日本の理髪店の値段はびっくりするほど高い。調髪、髭剃り、髪を洗って乾かす、耳垢とりから鼻毛切りまで全部一括のお値段。

フルターンキーで相場でお幾らと決まってるみたいだから、文句は言いにくい。フランスは合理主義の国だから、みんな別料金。サービスを増やせば、料金も積み上げで高くなるシステム。刈るだけの最低料金なら安く済む。

 

フランスのコワッフ―ル( coiffeur 理髪店)で耳の穴の掃除から鼻毛も切ってとリクエストしたら驚くだろうな。

 

フランスへ来たてで初めて理髪店へ行って驚いたのは、髪をまっさきに洗うことと、洗い方が日本とは反対に上向きになって髪の毛をシンクというかラバボに垂らして洗う。顔は天井を向いてる。

日本は髭剃りが当たり前みたいになってるけど、あれは西部劇の映画によく出てくるシーンを思い出してしまう。チェアーに長々と横になって、頬から顎が真っ白い泡で覆われてる。ちょうどその最中に悪党らが馬で街に侵入してきて銃をぶっ放す。

 

日本の理髪店の髭剃りはアメリカの流儀を採り入れたのかな?

フランスでは今は理髪店はコワッフ―ル( coiffeur)と呼ぶけれども昔はバルビエだったんだろうね。セヴィリアの理髪師はバルビエ・ド・セヴィーユBarbier de Seville だし、髭剃りの方が主体だったんだろうか? 

 

フランスに限らないだろうけど18世紀くらいまでは「かつら」を作るのが重要だったみたいだ。

日本の「床屋 とこや」の由来を知りたくて、ちょこっと調べてみたが見つからなかった。

 

相撲界では力士の髪を結う人を「床山とこやま」と呼ぶから関係があるみたいだ。

 

力士以外にも俳優がつける「かつら」を結う職業を「床山」というらしい。


フランスの民話に「青髭 Barbe Bleue バルブ・ブルー」というちょっと怖い話がある。シャルル・ペローが書いた童話が有名で、奥さんを次々と殺してしまう髭を蓄えた男の話だ。

 

 

 

青髭のモデルは英国のヘンリー8世国王だとか、ジル・ド・レだ、という伝説もある。

英国王ヘンリー8世は、若く才気があって魅力たっぷりなアン・ブーリンを好きになって、スペインから嫁いだお妃を離婚したさにカトリックのローマ教皇と縁を切って英国国教会を作ってしまうなど我儘放題を尽くした王様で、アン・ブーリンは後のエリザベス1世を生んだ後、不倫を理由にヘンリー8世に打ち首にされてしまう。全部で6人もの妃・愛人を殺してしまった恐るべき王様。ヘンリー8世も顎鬚を生やしてたが「赤ひげ」なんだね。三船敏郎が演じた「赤ひげ」って映画があったっけ。

 

 

ヘンリー8世の同時代人で、相撲をとったりした友達、フランスのフランソワ1世も髭を蓄えてましたね。

 

 

ブルボン王朝の初代国王、アンリ4世も肖像を見れば立派な髭を生やしてました。

 

 

ああ、忘れるとこだった。ジル・ド・レ( Gilles de Rais )は実在の人物で、青髭の残忍さとは無縁の立派な武将でした。ジャンヌダルクがシノンに亡命していたシャルル王太子を鼓舞しオルレアン開城の戦いに戦旗を掲げて参じた時にジャンヌを守って戦った武将です。

 

 

しかし、小児性愛(pédophile )と異端容疑で裁判に掛けられ絞首刑にされてしまいます。

 

 

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