24日。カミサンの眼のリハビリは午前9時半アポで、9時5分に到着。またしても、順番を飛ばして診てくれ、9時半にはカミサンが出てきました。
そのまま帰るにはもったいないくらい良いお天気なので、例によって風景探索に出かけました。
サンセールの丘の下にあるシャヴィニョル村に行ってみようとカミサンが言い、ロワール河に掛かる、もう一つの橋を渡りました。前回、川船と一緒に写っていた吊り橋の8kmほど上流にあってコンクリート製の橋です。サンセールの丘の正面に掛かっています。
シャヴィニョル村は「山羊のチーズ」で有名です。日本にも輸出しています。空輸するのでお高くなるそうですが。古い家内工場だったのを村の入り口に新しい大きな工場を建てました。
シャヴィニョル村は四囲をサンセールワインのブドウ畑に囲まれています。村の広場にフランス人の観光グループが立ち話。
いつもは、正面の建物のアーチを潜って「チーズ工場」直売のお店で山羊のチーズを買い、その後、東側の畑の道を上がって展望台からサンセールの丘を眺めるのですが、今日は反対、西側の道を行って見ました。
ワンコが2匹出てきました。
西側には急な斜面が迫っています。
村の教会の裏も斜面にブドウ畑が。
滑り落ちないか心配なくらい急な斜面でブドウ畑の手入れをしていました。
西側の高台には、まだ登ったことが無く、舗装した山道が通っているのを見つけ、探検です。
頂上に「見晴台」がありました。サンセールの丘を見下ろす感じになります。
サクランボの枝の下から、サンセールの丘とシャヴィニョル村が見えます。
登って来た道を次の村まで行ってみましたが、なんの変哲もない村でした。帰ろうとすると、シャトーの矢印がでていました。ずいぶん昔訪ねたことのあるボオカール( Baucard )というシャトーです。地図を見るとすぐ近くなのでアロンジ(レッツゴー)です。
ボオカール村かな? 三軒しか家がありません。
麦畑の向うに、ありました! シャトーが。 質実剛健といったシャトーです。
たしか昔、来た時は秋で、入り口からシャトーまでの道に落ち葉が舞い落ちていました。反対方向から来たように思います。サンセールからこんなに近いとは知りませんでした。
シャトーの門には「閉館」と書いてありました。5月にならないとオープンしないようです。
門の前の家はカフェ・レストランですが、客はいないらしく準備していたお店のご夫婦は道端の椅子に腰かけておしゃべりを始めました。日当たりに洗濯物が干してありました。
また、シャヴィニョル村に戻って、いつもの展望台からサンセールの丘を見にゆきます。
途中、一筋行き過ぎたらしく、分かれ道に別の展望台がありました。
村と丘が見晴らせます。
シャヴィニョル村の東側から村と背後の斜面を望みます。
パッチワークのようなブドウ畑。
ブドウの木は枝を一株に一本だけ残し、50~80cmに短く切ってあります。
背後の斜面いっぱいにブドウ畑が広がっています。
さて、サンセールの丘がいちばん美しく見える展望台からの眺めです。
でも、このシーズンに来たのは初めてです。
サンセールの丘は自然の要塞として戦略上重要な位置を占めていました。「百年戦争」の時代も、その後の宗教戦争の時代(1572~1573年)には、プロテスタント(ユグノー派)が丘に籠り、下をカトリックの国王軍が包囲しましたが、丘の住民も協力して籠城は8か月間持ちこたえました。
来た時と同じコンクリート製の橋を渡って対岸へ渡りました。橋の袂で車を停め、少し歩いて橋の上から、もう一度サンセールの丘を撮りました。

