月並みだけど、やはり「枯葉」の唄が自然浮かんでくる。
この歌はジャック・プレヴェールの詩に、ジョゼフ・コズマが曲をつけたもの。
ジャック・プレヴェールはフランスの民衆詩人、童話作家、映画作家でもあります。
1900年にパリ西郊ヌイイ・シュル・セーヌでブルターニュ出身の父とオーヴェルニュ出身の母の間にに生まれ1977年に肺がんのため没しました。
1924からモンパルナスの弟のピエールが勤めていた映画館に入り浸り、アンドレ・ブルトン、ルイ・アラゴン、フィリップ・スーポー、ロベール・デスノス、ミシェル・レリス、レーモン・クノーといったシュールレアリストの詩人、作家と交わります。
1925年からは、イヴ・タンギー、マルセル・デユアメルと映画の制作に打ち込み、
映画のシナリオを沢山書いています。
これもか?と驚くほどです。「天井桟敷の人々」、「霧の波止場」、「悪魔が夜来る」
「ノートルダムのせむし男」「フォントノワの戦い」などなど。
監督はマルセル・カルネが多いですね。俳優では、ジャン・ルイ・バロー、ジャン・ギャバン、マリア・カザレスなど。
童話もたくさん作ったほか、ピカソ、シャガールなどと美術書も作りました。
「枯葉=Les Feuilles mortes」はジャズのスタンダードとなり、英語ではナット・キン・コールの唄が有名ですね。
ここでは、静かでしみじみとした歌いぶりのジュリエット・グレコからゆきます。フランス語の発音の勉強にもなりますよ。1967年ベルリンでのライヴの録画です。
「枯葉」は、エデイット・ピアフ、アルレテイーなど沢山の歌手によって歌われていますが、フランス語のシャンソンで「枯葉」といえばイヴ・モンタンと言われるほど、切っても切り離せない関係。ではモンタンの懐かしい姿を↓
モンタンはイタリア人なので母音に少しアクセントがありますね。
そこがまたいいのだろうけど。
「枯葉はシャベルでかき集められる。思い出と後悔のように。
そして北風は忘却の冷たい夜の中に浚ってゆく。」
歌は、こうした語りのイントロで始まります。人生には仲が良かった友達とも別れがある……
Les Feuilles mortes se ramassent à la pelle
Les souvenirs et les regrets aussi
Et le vents du nord les emporte
Dans la nuit froide de l'oublie.
それから曲に入ってゆきます。
有名なさわりの部分だけ逐語訳すると、
しかし、人生は愛し合う人たちも別つ、
静かに音もたてず
そして海は砂の上の
別れた恋人の足跡を消しさる
Mais la vie sépare ceux qui s'aiment
Tout doucement sans faire de bruit
Et la mer efface sur le sable
Le pas des amants désunis.
もっと良い日本語訳を欲しい方は
大岡信訳「プレヴェール詩集」をお薦めします。
新潮社、世界詩人全集に収められています。


