らしいと書いたのは、ちょうどその頃、ジアンに買い物に行って不在だったから。
ロワール河沿いのジアンでは、黒雲が空を覆って風が吹き、激しい雨が降った。でも、夕立程度で異変というほどの激しさではなかった。
40km走ってサンファルジョーに戻って見ると、そこらじゅう木の葉が地面に落ちている。
庭に干してあった洗濯物はずぶぬれ、開け放してあった窓からカーテンが窓の外に出て濡れていた。そうとう強く風が吹いたんだ。
今朝、8時前にパン屋さんに行くと、町の常連のお客さんとパン屋のマダムが「被害はなかった?」と話すのが耳に入った。
やっぱり、雹が降ったんだ。庭の植木や花も叩かれて相当な被害が出たらしい。
「うちのバアちゃんは80だけど、一生でこんな激しい嵐は初めてだって言ってるわ」
「ぶどう畑や野菜を作ってる農家は、被害がすごいだろうよ」
ブドウは、ちょうど実が大きくなり始め、これから8月の暑い太陽に照らされて甘くなるのだが、時に、雹に打たれて収穫が台無しになることがある。
シャトーの前の民宿は庭に水が流れ込んでひどかったらしい。
ロワン川は幅2メートルほどの小川だけど、集中豪雨で氾濫したという。
川の畔でなくて良かった。
たった2時間ほど留守にした間の、天候の異変でした。


