13 - 2 証拠写真を撮る | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

 夜中過ぎに三人は河岸に戻り、縦列駐車の列の中に停めたR5のシートに身を埋めて見張を続けた。

 一艘の小型貨物船が商業堀を進んできて倉庫の前に接岸し、一人の男が岸に上がり、道路を横切って、倉庫の扉を開け中に消えた。

 男が消えて十五分ほど経ってから扉が開き、四人の人影が出てきた。ダンテクそして、背広姿のコルビエール、そしてもうひとりの背の高い男が船から降りた男に並んでいた。

 通りの向うからヘッドライトが光り、一台のキャブが近づき四人の手前で停まった。

 キャブから二人男が降りて、後部の扉を開けた。船から降りた男が加わって、キャブから細長い木箱を運んではロープを掛け、岸壁の船へ降ろし始めた。

 箱は全部で十ほどあった。みな二メートルほどの箱ばかりだった。コルビエールとダンテクと背の高い男はその間も話していたが、荷の積み込みが終わると握手を交わし、コルビエールが倉庫脇に停めてあった車に乗って走り去り、ダンテクは倉庫に消え、背の高い男と船から降りた男が河岸の鉄バシゴを伝って船に乗り移ると静かに船が動き始めた。

 ムホクたちは昼間偵察した、ターミナルの見える場所に行き、置き捨てられた古いクレーン・バケツの陰からタンカーを見張った。

 十分ほどして先ほどの小型貨物船がタンカーに寄り付き、箱の積み上げ作業を始めた。その様子を和秋は赤外カメラで撮った。

 (つづく)

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