デルタ・プレーンにもいろいろな種類があることを教えてもらった。
三角翼にぶら下がり上昇気流に乗って空中を遊泳するだけのものから、エンジン付きの軽飛行機くらいのものまである。エンジンが付くとULMと呼ぶということも教わった。超軽量推進器付(Ultra Legere motorise )デルタ・プレーン。
ULM にもパイプの骨組みに座席を乗せ背後にエンジンとプロペラを装着しただけの単純なものから、シートがボデーで保護された軽飛行機級のものまである。
ヘリコプターのように長いローターが付いたのもある。オートジールと呼び、ローターは風で回転するだけでエンジンと繋がってはいない。
和秋はエンジン付きのULMで最もシンプルなのを選んだ。
エンジンと座席のセットが高く、翼を入れて八万フランだった。
二週間後に入荷するから取りに来てくれと言われた。
エンジンつきのデルタで飛ぶにはライセンスが必要で、最低十時間、指導員が同乗したプレーンで飛行練習をしなければならない。
プレーンの入荷するまで理論の講習を受ければいいとスクールの人が申込書をくれた。和秋はすでに半分まで理論の講習を受けていた。
(つづく)
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