11 - 6 テロの恐怖 | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

 コンサート真近になり、ムハメッドがイスラム過激派のテロリストがムホクを狙って会場に入り込むかも知れないという情報を持ってきた。

 中止すべきだという意見が半数を占めた。しかしムホクが命を張ってもやる固い決意を表明し、決行することになった。ここまで準備をし、十人でも自分の歌を聴きに来てくれる人がいる限り中止はしたくない。

 僕は詩や音楽が暴力によって殺せるものでなく、支配欲、権力欲に飢え、神の名を借りた狂信者どもの暴力にさらされても怯まないことを身をもって示してやる。テロルの脅しに挫けたりしないとこの際はっきり示してやると言い張った。

 アルジェリアで武装過激派に狙われるのと、フランスとでは危険度が違う。向こうでは敵は複数で襲ってくるがここでは敵は独りだ、とムホクは主張した。

 独りでも銃を使われれば防ぎようがないとケバウが言った。止むを得ない、当日は警戒を怠りなく、怪しい人物に注意を払い必ずコンサートを成功させようと全員が決意した。

 会場入口で知らない顔のアラブ人の手荷物検査とボデイーチェックをさせてもらおうと全員で決めた。男は特にズボンの腿や足にナイフを隠し持っていることがあるので厳重にチェックをしようとムハメッドが言った。

 (つづく)

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