「インフェルノ」と、コロナ | Final Touch

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猫とお花と音楽と。そして時々おいしいものを。

2013年に発表された、ダン・ブラウンの「インフェルノ」

 

上・中・下、3日かけて聞き終わりました。

 

ダン・ブラウンさんといえば、

 

これらの著作でも有名ですね。映画化もされてますし。

西洋美術も大好きな私、聴きながら画像検索をしてみたり、マップを見ながら場所を想像したり。

(これがオーディブルの良いところですね)

 

さて、今回の「インフェルノ」

発表当時に読んでいるはずなんですが。

パンデミック、という言葉になじみがないせいか、危機感もなく「単なるお話」でスルーしてました。

 

が、コロナを経験してみると、パンデミック、PCR、等、ここ数年で馴染んだ言葉が出てきて、まるでコロナを予言するような著作だったんだな、と思いました。

 

 以下、黒死病に関する文の一部引用です

 

かの致死性の疫病は、貿易船に閉じ込められたネズミを介して中国から持ち込まれたのである。中国の人口の三分の二という計り知れぬ数を死に至らしめた疫病は、ヨーロッパに上陸するなり、またたく間に三人にひとりを殺していったーー老いも若ききも富める者も貧しき者も。

 

 

コロナの時、イタリアもかなり悲惨でした。

小説の中で、イタリアには弁護士が少ない、という言葉も出てきましたが、色々な国の事情で、庶民の生活(命)が左右されるというのも(そりゃそうなのかもしれませんが)悲しいものです。

日本が素晴らしい、とは思わないけれど(地震大国ですしね)自分の生まれ育った国、ですから…受け入れるしかないのね。

 

そういえば、オーバーツーリズムの話題も出てきていましたね。

2013年の小説なのに。

 

インフェルノに影響されて、ダンテの「神曲」もさらっと読んだのですが

 

↑kindleだと99円びっくり

 

ボッティチェッリは「プリマヴェーラ」や「ヴィーナスの誕生」

で有名な、いや、有名すぎる画家ですが、その美麗な絵画とは全く違う画風にも驚きです。

 

 

色々、考えさせられる小説でした。

 

 

当分、ダン・ブラウンにハマりそうかな~

春からは、宮部みゆきさんの「三島屋変調百物語シリーズ」の配信が始まるので、とっても楽しみです。

 

オーディブルは、1か月無料でおためしできますよー。