満員電車でね、俺の斜め前くらいにいた、肩がざっくり開いてる服を着たSo SEXYなお嬢さんがね。
背が低く、ボブカットで原色の似合うSo LUXURYなお嬢さんがね。
なんかラーチーラーチーと俺の方を見てくるわけですよ。
「ここへ来てまさかの水嶋ヒロ効果!?」
と、淡い期待をするのは勝手だけれど、そろそろ水嶋ヒロネタはしつこいと思うよね。
よく言われるんだ。
「つぐっちはしつこいよね。」
って。
違うよ、ちょっぴりお調子者なだけだい!
そんなカノジョなわけだけれど、どうやら淡い期待とは違い、負の視線を感じたもんで、
「なんだコイツ?あ?」
と、一触即発になりそうになった時に気付いたんだ。
カノジョ、ザックリと開いた胸元を、シッカリと手で隠していたんだ。
韻を踏んだよ!
まるで「上から覗かないで!」と言わんばかりのカノジョの態度。
そんな態度で俺の方を嫌なカンジの目で見てきやがるんだ!
まるで野獣を見るようなeyesで!
これはヒドイ。
当たり屋もいいとこだZ。
リアルに声を出して「あ?」って言いそうになったよね。
俺はそんなにイヤらしい目をしていましたか?
俺の顔はそんなに助兵衛な顔をしていましたか?
あれ、してたのかな?
言われてみればしてたのかもな。
いや、してたな。
そういえばガッツリ見てたわ。
俺、野獣だったわ。