近所のコンビニにカップラーメンを買いに。
商品を手に取りレジスターへ向かうと、そこには可愛いキャラクターがいた。
「ごんた」
彼の胸元には、いけしゃあしゃあと「ごんた」と書いてあったのだ。
そんな可愛らしい名前とは裏腹に、見た目はメガネにゲーハー。
鼻の下にチョビヒゲをこしらえた磯野的なキャラクター。
それでいて「研修中」な彼。
コナンで言うところの「見た目は子供、頭脳は大人!」的な、「見た目は店長、夜勤のバイト!」な彼。
俺がカップラーメンを彼のレジスターに持ち込むと、
「ぃらっせェ…」
声ちっせェ。
俺は声の小さいやつとポテトの少ないファミレスが大嫌いなんだ。
まァ夜勤のバイトってやつに大体覇気がないってことは、この21年間の人生経験で十分に学んだ。
だからそこには動じないのだが、ごんたのレジスターさばきはとても恐ろしいものだった。
「2820円」
ゴンタ’ズ レジスターに表示された数字はなんと「2820円」だった。
「あ、28…ちょ…ません…」
もはやごんたの発する言葉は俺に向けてなのか独り言なのか判別できない。
とりあえず俺はカップラーメンを一つしか買っていない。
コンビニに来てカップラーメン一つだけかよ、というところは置いておいてほしい。
ごんたはあたふたして、ついに俺には何も告げずにレジスターから逃げ出した。
数分後、若めのセンパイ風のバイトが現れ、
「おま…した…」
おめェも声ちっせェよ。

続け。

やァ。
今日は「漆黒のシンフォニーat埼玉会館」です。
久々の埼玉、我らが埼玉。
埼玉人のみんな、今こそ「都会ぶった田舎モノ」の本領を発揮せよ。
埼玉人以外のみんな、そんな見栄を張った街並みを堪能せよ。
それでは浦和で会いましょう。