こんにちは
普段は自然園のスタッフの方から頂く 花だより などをシェアして園の状況を皆様にお送りしておりますが、今回実際にしっかりお邪魔してきましたのでそちらのリポートをお送りします
決行日 7月27日 天候 曇りのち晴れ
朝一のライブカメラでは普段よりもしっかりガスがかかっていた栂池自然園へ行って参りました
栂池高原中央駐車場 へ到着し、数分程歩いてゴンドラ乗り場へ
ゴンドラ乗り場のすぐ側にはただ今
『 栂池夏山登山相談所 』
が出来ておりまして相談員の方がお客様とお話をしていました。
因みに窓口は13時までだそうです。
栂池高原駅 よりゴンドラで約20分揺られ 栂の森駅 まで。
この間、ガスが酷く周辺の木々が何とか見える程度です。。
そちらから徒歩で5分程で次のロープウェイ乗り場へ
道中には タマガワホトトギス(玉川杜鵑草) の可愛い蕾が
そして 栂大門駅 の側で見つけたかなり存在感のあるお花がこちら
後に オオウバユリ (大姥百合) という植物だと分かりました。
そして更にその生活史を見ていくと…
⇒種からの繁殖の場合 春に種から芽を出し、始めは一枚葉で1年を過ごし2年目、3年目と葉を増やし大きくなる。
6~8年が過ぎた頃、150-200cmにも茎を伸ばし、蕾を作り、一生に一度だけ開花し、一つの実に 600個弱 の種を作り、枯れて一生を終える。
この時、地上部だけでなく百合根(鱗茎)も姿を消す。
子孫を残すため、7年ほどもかけて鱗茎に蓄えた栄養を花茎・花・果実に使い一生を終える。
⇒枯れた球根には幾つかの娘鱗茎(百合根の子供達)と呼ばれるものが付いていて、種とは別に成長を始め、こちらは3年ほどで花を咲かせる個体となる。
「 一生にただ一度 」
…と 非常に切ない植物で
そんなことも知らず、ススッと通り過ぎてしまった事に大後悔、、、
次に会うことが出来たらもっとその姿を目に焼き付けようと強く思いました
ロープウェイ 栂大門駅 より今度は約5分の乗車で 自然園駅 に到着します。
ロープウェイに乗っている間も一緒に係りの方が乗車して下さり色々ご案内して下さいますので本当にあっという間でした。
案内通りにガスで霞む中、オオシラビソの木の最上部をよーく見ると紫色のマツボックリが!!
しかもかなり沢山!!
係りの方が仰るには、このマツボックリがポロっと取れてしまうのではなく一部残した形で越冬するそうで当たり年の翌年は少ない実りになるとのこと、、、
今年は当たり年だそうです
で
流れる景色の中必死で撮影するもタイミングが合わず、この写真が一番まだ良いものでした。
お許し下さい。。
( ↑ ガスってて画像が悪くて申し訳ないです)
自然園駅に到着すると、そこから自然園までは歩いて 400m 程です。
その道中で、雨の雫を沢山纏った花の種(集合果というそうです)がお出迎えしてくれました
残っっている花のから カラフトダイコンソウ (樺太大根草) であることが分かりました。
お次に迎えてくれたのはこちら
こちらは ハクサンチドリ(白山千鳥)
鮮やかなオレンジ色のクルマユリ(車百合)
写真ではサイズ感が分かりにくいかもしれませんが、ニッコウキスゲに比べとっても小さい百合でこんなに小ぶりだとは思っていなかったので驚きでした
麓では少し前に終わってしまった タニウツギ(谷空木) もまだ綺麗に咲いていました
花々の歓迎の中足取りも軽く
ビジターセンターで入場券を渡していざ園内へ
今回は事前に
『 栂池自然園を100%楽しんで頂く為のアプリ 』
をダウンロードしてきていたので早速 ビーコン情報を受信
タップして進むと見どころのガイドを見ることが出来ます
青い文字の花の名前をタップするとその花の写真や科名、開花時期などまで表示してくれる優れものです
園の入り口(自然園看板設置場所)から木道を歩き始めると、ここへの道中(パノラマウェイ)に比べ幾分ガスがマシになり視界が良くなっています。
栂池高原駅(標高839m)から水芭蕉湿原(1860m)までの標高差は約1000m。
麓から見えていた雲をパノラマウェイで抜けてきた感じがします。
踏み出した木道の側には大きな葉っぱが力強く茂っています。
こちらは純白の 仏炎苞(ぶつえんほう) と呼ばれる 苞 で楽しませてくれた ミズバショウ(水芭蕉) のその後ですね。。。
そして、、、
園に来て頂いたら是非見て頂きたいお勧めのスポットのご紹介
水芭蕉湿原入って直ぐの小川
イワナがゆうゆうと泳いでいますっっっ
噂通りイワナを発見しかなりテンションが上がりました
…因みにですが、、
園内一周後、帰りにも再度イワナがいるか確認
に寄ってみると同じ辺りで泳いでいましたので遭遇度は高いかと思います
まだまだ続きます 『 初夏の栂池自然園レポート 』 次回は水芭蕉湿原より園内への道中をお送り致します