先日、母の友人が電話をくれました。
その時、
「お母さんによろしく伝えてね」
と言われました。
さらに、母の友人は言いました。
「お父さんにもよろしく伝えてね。わたしのこと、わかるかしら?」
電話をくれた母の友人は、父のこともよく知っているのです。
「父はもう(実家のあたり)に住んでいたことも忘れてしまったみたいで」
と返すと、母の友人は言いました。
「わかるわ。そういう人、たくさん見てきたから。それでも話すと『うんうん』ってうなずいてるんでしょう。わかるわ」
母の友人の言葉に目頭が熱くなりました。
「わかる」という言葉が、心に沁みました。
父はむかしとは変わってしまいました。
変わってしまったそのままの父を受け入れてくれたように感じて、嬉しかったのかもしれません。

