特養にいる父に面会に行きました。
父は、一ヶ月前に転倒し、大腿骨頸部を骨折しました。歩行器でリハビリなどしているようですが、まだまだ車いす。
手術したとはいえ、10日で退院したわけですからすぐには歩けません。
わたしが会いに行った時、父は車いすに座って、みんなが集まる食堂にいました。
職員さんが声を掛けてわたしが来たことを伝えましたが、ぼんやりしています。
わたしが、
「お父さん、(娘)ちゃんが会いにきたよ」
と声を掛けても反応がよくありません。
職員さんが父の車いすを押してくれて、父の個室まで移動しました。
職員さんが言うには、
「ちょうどご家族に会いたいと話されてたところだったんですよ」
とのこと。
おお、我ながらいいタイミングで来たなあ。

部屋に移動して早々に父は、
「ベッドに移る」
と言い出しました。
さらに、
「靴を脱ぐ」
と言って、右足を使って左足の靴を脱がせようと足をもぞもぞと動かしました。
お行儀が悪いのはともかく、立ち上がるなら靴を履いたままの方が安全だと思うのですが、父はわたしの意見などお構いなしです。
止められないなら仕方がないと切り替えたわたしは、
「おー、うまいうまい」
とおだてながら見守りました。
続いて父は、左足を使って右足の靴を脱がせました。
靴を脱ぐと、父は立ち上がりました。
まだ足元がおぼつきませんが、ベッドの手すりなどにつかまり、何とかベッドに移ることができました。