特養に入所中の父が、転んで救急車で搬送されました。大腿骨が折れていました。
父が病室に落ち着いて、ようやく会うことができました。
ベッドで寝ている父の枕元に行き「(娘)が来たよ」と言うと、父は、わたしの名前を数回口の中で唱えた後、
「えー?こんなところに(娘)ちゃんが来るのかなあ」
と言いました。
何とかわたしと認識してもらい、父の手を握りました。
父が転んでケガをしたこと、ここは病院であることを説明しました。
お医者さんや看護師さんの言うことをよく聞いてね。必ずよくなるから。
ゆっくり休んで。たくさん寝てね。寝るのは得意でしょう?
そうやって声を掛けると、父はわたしの手を両手で握り、おだやかな表情で「うん、うん」とうなずきました。
母が入院した時は、母の意識がなかったしあまりやさしく声を掛けられなかったから、今回は父に十分声が掛けられてよかったです。
全部終わって病院を出たのは3時少し前。
タクシーも呼べなくて、1時間掛けて歩いて帰りました。1時間掛けても歩いて帰れるだけマシです。
また夜が明けてから、整形外科の先生から説明を受けるために病院に行かねばなりません。