わたしのストレス発散法は、読書です。
いやなことがあった時、実際のところ癒してくれるのは時間だけだと思うんです。
時間が経ち、月日が流れることでいやな記憶と距離を取ることができて、落ち着くことができるんじゃないかなと。
小説って、一冊の中で何日も時間が流れるのはざらだし場合によっては数年、数十年が描かれます。
小説の世界に入り込むと、読み終わった時に何日も経ったような気がします。いやなことから時間的に距離を置けた気分になれるのです。
考えてみると、読書って一人でできるし場所も選ばないからいいですよね。父の介護中も、本を読んで気分転換していました。
難点は、没頭できるような面白い本がなかなかないことでしょうか。
数ページ読んで引き込まれるような本にハズレはないと思っております。たまに読後感の悪い作品というのはありますが。
最近読んで面白かったのは「アガサ・クリスティー失踪事件」
ミステリ好きな人なら知らない人はいないアガサ•クリスティー。ポワロやマープルといった名探偵、「そして誰もいなくなった」「オリエンタル急行殺人事件」などで有名です。
さて、そのアガサ・クリスティー。実際に失踪して大騒ぎになったことがあるのです。この作品は、事実をもとにして創作された小説で、アガサの夫の愛人の視点で語られます。
面白くて寝る間も惜しんで一気に読んでしまいました。
読み終わった後に
「あの時の描写はこういうことだったのか!」
と気づいて最初から読み返したくなります。
