実家の片付けを始めてからこの小説の存在を知り、読みたいと思っていました。


姑の遺品整理は迷惑です 垣谷 美雨



タイトルの通り、姑の遺品整理をする話です。

夫の母ですね。


姑が急死して、姑の住んでいた団地を片付けることに。業者に頼むとお金がかかるからと、自力で片付けに臨む主人公ですが、初日から挫けそうになってて「わかる!」と思いました。

本当、どこから手をつけていいのか途方に暮れるものです。


主人公の実母は、ほとんど何も残さずに亡くなっていて、ものをたくさん残して亡くなった義母との対比がしばしば描かれます。


読み終わると、どちらがいい悪いではなくて個性なんだなと思えました。残すものが少なければ遺族に迷惑がかからなくていいに決まってると考えていましたが、それはそれで寂しいものかも。


面白くて読みやすかったので、垣谷美雨の他の小説も読んでみたくなりました。