
父、特養入所当日。
手続きや健康チェックが済み、父は居室に向かうことになりました。
「上に上がりましょうか」
「今日からよろしくお願いします」
などと声を掛けられた父。
父は戸惑いながらも、
「よくわからないけど、よろしくお願いします」
と言いました。
よくわからないけど、受け入れてくれたらしい。
看護師さんに手を引かれて、去って行きました。
「お父さん、またね」
わたしが手を振ると、父も手を振りました。
いつもショートステイに行く車に乗った時のように。
素直に行ってくれて本当に助かりました。
ただ、帰れないことは理解していないはずなので、これからどうなるかわからないけれど。
特養の職員さんから、父が夜中に混乱した場合、電話してもよいかと聞かれ承諾しましたが、数日経った時点で夜中に電話が鳴ることはありません。

ひとまず、大きな山を越えたという感じです。
これで介護は終わりじゃないけど、実家に寝泊まりする必要がなくなったので楽になりました。
父と過ごす時間は、負担もあったけれど、楽しいこともありました。
とはいえ、介護があまりに長引いたり父の状態が悪化したら、父のことを嫌いになったり疎ましく思ったりしたかもしれない。
そうなる前に、父を特養に預けられてよかったのだと思います。
寂しさはあるけれど、これからは新しい生活に向けて前進していきます!
