わたしは買わない派。
20代半ばまでは買っていたのですが、やめました。
なぜやめたかというと、
「所得が低い人ほど宝くじを買う」
というデータを見たから。
それを見て「あっ、やめよう」と思いました。

わたしの両親は、宝くじをよく買ってました。
先日、認知症の父がショートステイから帰ってきた時に言っていました。
「年末ジャンボが売っているかなあ」
きっと毎年のように買っていたのでしょうね。
そして、宝くじから連想したのか、父は語り始めました。
「むかし、寄付金を募って宝くじを1万枚とか2万枚買うことにしたのよ」
何の話が始まったのかよくわからないのですが、
「そうなんだー」
と相槌を打つわたし。
「それがお金が足りなくなって、市で出すことにしたの。おれは市長をやっていたから市議会で多数決を取ったの。そうしたら、一票差で買うことになっちゃってさあ」
父が市長をやったことはありませんが、そこはスルーします。市がお金を出して宝くじを買うようなことがないとわかっていても、つっこんではいけません。
父のお話の中では、お金を増やすために宝くじを買ったけど、結局たいして当たらず赤字になったとのこと。
さらに、
「それで最後に市長は首をくくってしんじゃったんだ」
という衝撃の結末で締めくくりました。
自分が市長だったという設定はどこにいった。
「市長がいなくなってみんなで探したんだけど、なかなか見つからなかったのよ」
と詳細に話してくれましたが、もちろん全部父の頭の中のお話。
作話であっても、父がたくさんお話してくれると嬉しいです。
